白化したサンゴはその後にどうなる?

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三連休もいよいよ終わってしまいますね。結局青空を十分に拝めたのは初日だけだったのではないでしょうか。

ということで三連休初日はツアーで利用している恩納村のフィールドへ行ってきました。7月末にミドリイシサンゴの白化が確認できたので、その後どうなったのか見てきました。

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7月31日に訪れたときはリーフエッジ付近で特にミドリイシの仲間が白化していました。

 

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7月31日の観察時はハマサンゴも白化している群体が複数みられました。

 

白化したばかりのサンゴはまだ死んでおらず、環境が改善されると共生していた褐虫藻が戻ってきて回復します。一方で、環境が厳しいままだとそのまま死んでしまい、藻類が生えてきます。

ではでは今回はというと・・・。

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残念ながら白化したミドリイシサンゴの多くは死んでしまったようです。藻類が生えて写真のようになってしまっていました。とはいえ、全部が死んでしまったわけではなく、問題なく生きている群体もいます。

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ミドリイシの仲間は健康な群体かすでに死んでしまった群体がほとんどで、まだ白化している群体はごくわずかでした。一方で、7月末には白化していなかったコモンサンゴの仲間が白化中でした。

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シート状に広がるコモンサンゴの仲間が多く白化していました。
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エダコモンサンゴも全体が白化している群体や、または半分以上が白化している群体が多く見られました。

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よく見るとポリプが確認できます。

 

ハマサンゴはだいぶ回復したようで白化している群体はごくわずかでした。

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二つの群体が融合しているようですが、片方は健康で片方は白化していました。

 

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上のハマサンゴとは違う群体。

 

ちなみにこの日の水温は、リーフエッジの礁原近くで干潮時に15 cm~30 cmの深さで測って32°でした。このフィールドでは確かに白化したサンゴもいますし、その後死んでしまったサンゴもいますが、現在でも十分に健康なサンゴが生息しています。テレビや新聞で報道されているようなあたり一面が真っ白な危機的状況というわけではないようです。

沖縄の夏はもう少し続きますし、引き続き観察を続けたいと思います。

そんな感じで途中で雨に2回も降られ、水温計が流されたり、野帳を海に落としたりしながらも無事退散できました。

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投稿者:

仲栄真 礁

沖縄生まれ沖縄育ち / 九州大学農学部を卒業後、琉球大学大学院理工学研究科へ進学し、博士課程を修了。博士(理学)/ アザミサンゴがもつ蛍光タンパク質の生物学的機能について研究 / キュリオス沖縄 理事 /

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