植物で遊ぼびまくろう!理科の先生のための「理科であそ部」第5回

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キュリオス沖縄が協力している理科の先生向けのイベント「理科であそ部」第5回の様子をご紹介します。

「理科であそ部」とは(Facebookページはこちら

「理科であそ部」は、身近なところにひそむ科学を遊びながら学ぼうというコンセプトのもと、教員や科学教育に携わる人たちが集まって活動しています。自分の中の「科学の扉」が開けると、今まで見ていた世界と全く違った世界が見えてくるはず!教材や授業ネタを提供しあって、明日からの授業がレベルアップを目指します!

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と言っても今回の「先生オブ先生」はキュリオス沖縄のメンバーではなく、若き現役高校教員の中村元紀先生!中村先生のレクチャーのもと、今回は沖縄の身近な植物でとことん遊ばせてもらいました!(以下クォーテーションの中は、中村先生のしゃべった内容をうろ覚え&ダイジェストで再生)

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そして今回も、若手を中心に多くの県内の教員の方々が集まり。休日にもかかわらず…!

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一番手前の葉っぱは、沖縄県内の方には馴染み深いのではないでしょうか。

机には開始時点でいろいろな植物の葉や枝が山盛りにされています。さながらサラダバイキングの様相ですが、何に使うのかな…?

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植物というと「動かない」「普段、風景としか見ていない」ゆえに、特に子供たちや若い方にとって、興味の対象になりにくいという側面があります。しかし、そこは「見せ方」次第です。

ほう!
というわけで、まずは見て触ってにおいを嗅いで、五感で感じてみました。

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初めは無理に名前を覚える必要なんて全くなくて、「そうそう、これはこんな奴だった!」という印象に残る形で植物との「関係」を築きます。「くさいやつ」「ザラザラしてるやる」「白い汁が出るやつ」そんなんでいいんです。

おー、ざっくりしてるな(笑)でも言われてみればなるほど。ドクダミの匂いとか久々に嗅ぐと、ものっそい勢いで少年時代とか思い出しますもん。

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そうやって自分が「馴染みになった」植物に街中や公園で出会うと、とたんに親近感が湧いてきます。「お前、ここにもいるじゃんよ…!」みたいな。

子供たちにそれを感じてもらうためには、まずは先生が植物で遊び倒さなくてはなりません。分厚い理論書とかはひとまず脇に置いて、自分が体験者となりましょう。

というわけで、僕らも参加者となり植物を嗅ぎまくりーの、触りまくりーのしました。

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ちなみにこちらはゲッキツ Murraya paniculataというミカンの仲間の葉。鳥が種を運ぶので、県内だと庭先に森の中に、どこにでも生えているそうです。

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ちぎって匂いをかいでみると、ほのかに柑橘系の香りがしました。最近はブレンドしてお茶としても利用されていますね。ちなみにゲッキツ、これ全体で「1枚の葉」だそうです。

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モクマオウ Casuarina strictaの葉

こちらはあちこちの海岸で見かけるモクマオウの葉。一見マツの葉にも似ていますが、マツが裸子植物なのに対して、モクマオウは実はれっきとした被子植物の仲間だそうです。

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この茶色い小さな突起一つ一つが「葉」とのこと。「1枚の葉」と言っても、植物によってその形は想像以上に多様ですね!

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サラダバーではありません

さて、お次はイチジクの仲間(イチジク属 Ficus)の植物の仲間の葉っぱ7種を見分けてみます。

机の上には、山盛りになっているのがゴチャ混ぜになった7種の葉っぱ。こ、これを全部分けるだと…?

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ここに「ガジュマル」「イヌビワ」「ホソバムクイヌビワ」「オオバイヌビワ」「ハマイヌビワ」「アコウ」「オオイタビ」の7種の葉っぱが混じっているとのこと。イチジクの仲間と言われるとピンと来ないかもしれませんが、沖縄で最もよく見かける「ガジュマル」も実はイチジクの仲間です。

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ぱっと見、カードバトルをやってるようにも見えます

漠然と見ていると分かりにくいですが、葉脈や葉っぱの縁の形状、葉のサイズや触ったときの質感などに注目して、

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ああでもない、こうでもないと分けていくこと10分ほど。

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なんと、全班がほぼ正しく分類することができました。

人間の認識能力ってすごい!…というか、もともと人間の認識に則って生物を種類分けしていくのが「分類」で、「分類したがる」というのは人間の性(さが)のようなものなのでしょうね。

ここでちょっと屋外に出ることに。

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会場となった琉球大学の教育学部の周りだけでも、実に多くの種類の植物が見つかります。

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持ち帰ったイチジクの仲間(イヌビワ)の花(実)を割って、顕微鏡で見てみましょう。

何が出るんでしょう。中身、美味しそうだといいな。wktk(わくてか)しながら実を割ってみました。

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うぎゃーーー!!

出てきたのはこんなハチの仲間のイヌビワコバチ Blastophaga nipponica  ハチと言っても人を刺すことはない昆虫だそうです。

このハチはたまたま入っていたわけではなく、イヌビワの花粉を運ぶ手助けをしています。またこのハチも、イヌビワの花がないと繁殖できません。

イチジクの仲間には、それぞれの種類に「専属」のイチジクコバチの仲間がいて、もっぱら花粉の運搬をその1種類のハチに頼っています。

なにその独占契約。一体どうやって成り立ったの…?

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こういうのは本で読んで知るよりも、実際に実を割って中からわらわらとハチが出てくるところを観察した方が絶対に印象に残りますね。

こんな感じで、今回の「理科であそ部」も超楽しませてもらいました!!中村先生、琉球大学教育学部の皆さん、ありがとうございます!!

 

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「植物で遊ぼびまくろう!理科の先生のための「理科であそ部」第5回」への2件のフィードバック

  1. こんな楽しそうなイベントがあったとは…
    知りませでした(T_T)
    次回、開催時にどこをチェックしたら
    参加できますか?
    ぜひ、参加したいです。

    1. コメントありがとうございます!
      「理科であそ部」もしくは「キュリオス沖縄」のFacebookページで告知しております。

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