12月1日から始まっていた日本サンゴ礁学会へ参加してきました。
といっても何か発表したわけではなく、情報収集やお仕事関係のごあいさつ、友人の研究発表を聴きに、といった感じでした。早く発表できるネタを用意したいところですね。
サンゴ礁学会のホームページでニュースレターが無料公開されています。こちらに今回の学会中に発表された研究のタイトルなどが公開されています。
今回は2年ぶりくらいに参加でした。久しぶりにお会いする方々とごあいさつしつつ、初日は自由集会へ。自由集会とは、学会会員が自由にテーマを設定してそれに沿った発表者を集めて開くセミナーのようなものです。
最初に参加したのは地球科学分野と生物学分野の研究者の方々による自由集会でした。発表していた地球科学分野の研究者たちは、過去の気候や環境、サンゴがどのように生息していたのか過去の地球環境についての研究を発表していました。
現在につながる過去の環境・生態系を知ることは、現在を知る上でも重要なのです。
一方で生物学分野の研究者たちは、現在ではどんなサンゴがどのように生息しているのか、集団遺伝学や生態学、分類学の研究手法を用いて現在のサンゴ群集についての研究を発表していました。
2日目はなんとか午後のポスター発表から参加。会場の都合で今回発表予定の半分しか見て回れず。3日目は北部でツアーがあったのでほとんど出れず。最終日は那覇マラソンを横目に口頭発表と一般公開イベント「北琉球におけるサンゴ礁、研究・保全の現状と課題」に参加していろいろとお話を聞いてきました。
2日目に参加した自由集会は今年の夏に起こった大規模な白化現象について情報交換する場となっておりました。
ちょこっと映ってました(^_^;)
ここで話し合われたことは後日に学会から総括として公開されるとのこと。サンゴの白化現象を気象災害と捉えてはどうか?という提言や白化ストレスに強いサンゴ株の発見など、とても興味深い内容でした。
ドタバタとした週末になりましたが、新たな情報を得たり、久しぶりにお会いする方々にごあいさつできたのはとても良かったです。これからのツアーやフィールドの保全に活かしていきたいと思います。