日本環境会議で発表してきました!

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昨日21日に沖縄国際大学で開かれた日本環境会議にてキュリオス沖縄の取り組みについて発表してきました。今回は学生時代にお世話になったS先生のご紹介で発表の機会をいただきました。

 

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上等な3号館!

 

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会場はコチラ。

 

「環境」と名がついていますが、発表の内容は平和や人権、基地問題などなど、幅広い分野の発表が集まっていました。いくつかの分科会がある中で、今回は若者の活動を主に集めた第6分科会 第2部「若者の実践」というテーマのもとで、今年立ち上げたばかりの私たちキュリオス沖縄について立ち上げの経緯やこれまでの活動、これからの活動について報告させていただきました。

 

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この日は天気よく、建物からの景色もよかったです。

 

ちょっと早口になってしまいましたが時間ぴったりで発表終了。教育活動・研究活動・経済活動の場として沖縄の自然環境を利用することで、自然環境に新たな価値を付加して価値を高めるという、キュリオスの活動指針のひとつをご紹介しました。研究する立場から教育・観光への分野に参入したことはちょっと驚きだったようです。

 

同じ分科会の発表で興味深かったのは琉球王国時代の政治家・蔡温(さいおん)が行っていた土地管理施策のお話。風水の考え方で気の流れが漏れ出てしまうのを防ぐ「抱護」にもとづいて集落や畑、島の周囲に植林する政策を進めたそうです。風水的な意味もあったけど、これが土壌の流出を防いで田畑の質を保ったのではないか、とのこと。

また、当時の自然資源について利用する権利と共に管理する義務を追わせる制度を確立したとか。琉球王国時代にも実際に制度として資源管理が行われていたのは知らなかったのでとても興味深かったです。

 

交流会では中国・韓国から来ていた保全団体の方々とも交流。中国の都市部の人は身近な水や空気についてはとても強い関心を持つ一方で生活圏から離れた自然に対しては関心が低く、そこが課題なのだそうです。海外の人々の自然に対する意識も気になるところですね。

 

そんな感じで無事に終了!少しドタバタと発表をつくりましたが、時間内に収まって良かったです。今後も自分たちの活動について発信する機会を作っていこうと思います。

 

 

(仲栄真)

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第8回モニターツアーを具志頭遊歩道で開催しました!

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今日は朝から第8回モニタツアー「博士と行く、ホロホローの森 ~散歩道が10倍楽しくなる植物と地形のフシギ~」でした。平日開催ということで参加者が集まるか心配でしたが、5日前には受付けを締切るほどお問い合せをいただきました。感謝!

そしていよいよ当日。

植物観察の手引き
前日にガサゴソと準備。今回は植物観察の際に役立つ情報をまとめた冊子を用意しました。

 

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5分遅れでスタート!まずは安全管理について情報共有。

 

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集合場所のムラサキシキブ、ハマイヌビワを使って葉のつき方について解説。さっそく観察の手引を開いてもらいました。

 

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ハラビロカマキリの若個体で盛り上がりつつ、さっそく遊歩道へGO!

 

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遊歩道へ入ってすぐのところで360°写真。

遊歩道に入ってすぐはこんな感じ。ハマイヌビワ、ガジュマルが頭上を覆い、ノアサガオ、アマチャヅル、ミツバビンボウカズラなどのつる植物からなるマント群落が隙間を埋めてくれます。マント群落は陽射しを遮り、森の中が乾燥するのを防いでくれます。

 

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ショウベンノキで三出複葉の解説。3枚で1セットの葉っぱ。

 

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「ああ、これのことか」とここでも観察の手引が活躍。いい感じ。

 

 

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ヤブニッケイ。「ホロホローの森」と呼ばれるこの森。ヤブニッケイのことを地元具志頭ではホロホローと呼ぶそうです。

 

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葉をもんで香りを嗅いでもらいました。

 

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開けた場所で休憩がてらにガジュマル、アコウ、ハマイヌビワの見分け方について解説。

 

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高いところから気根がたくさん垂れ下がっていました。

 

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「あ!葉の裏に何かいる!?」

 

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ナナホシキンカメムシでした。匂いも嗅がせていただきました。。

 

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葉先がくるくるっとしたトウヅルモドキ。他の植物に葉先をからめてよじ登り、光が当たる場所を確保します。

 

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トウヅルモドキの解説をした直後に「あ!確かに上の方にもいる!」と参加者自身が発見することも。

 

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ぱっと見でそっくりなアマチャヅルとヤブガラシの葉を見比べて違いを探してみる。

 

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左がアマチャヅル、右がヤブガラシ。

葉の形はヤブガラシのほうがギザギザ(鋸歯といいます)が明瞭。葉のつけ根をみるとアマチャヅルは一カ所から生えている感じだけどヤブガラシは少し葉柄が長くなっている。あとはヤブガラシのほうは少し葉柄に赤味がかっていたり。皆さんよく気づきます。

 

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案内の途中、熱心にメモを取る方が多かったです。質問も多くでて、参加者の好奇心の高さがうかがえました。

 

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出口のところではアマクサギの花が咲いていました。

 

じっくり2時間ちょいかけて無事に出口へ到着。皆さんお疲れ様でした!

 

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ゆっくり歩いてスタート地点へ!

 

まとめをして、アンケートを記入してもらい、解散。終了後も質問がいくつかでて盛り上がりました。やんばるでは見れない沖縄南部特有の自然を楽しんでいただけたようです。参加者の皆さまからもいろいろとお話を聴くことができて、私たちにとっても学びのある時間となりました。今回はご参加いただきありがとうございました。次回もぜひ!

こちらのコースは近々正規のツアーコースに追加しますのでお楽しみに!

 

<お知らせ>

今回のモニターツアーにご同行いただいた八重瀬町役場 観光振興課さまよりお知らせがありました。10月30日に今回と同じ場所(具志頭遊歩道)で「まち歩き」イベントを実施するとのこと。地元の方々がガイドを行うということで、私たちでは話せない地元地域密着の歴史・文化・自然のお話が聞けるかと思います。よろしければこちらもぜひご参加ください。

 

<お知らせ2>

今回のモニターツアーで使用した具志頭遊歩道を活用したツアーコースを正式にラインナップに追加しました!ツアーのお申込みを受付けておりますので沖縄へご旅行の際はぜひご利用ください。もう少し涼しくなってくるとより快適に散策できるかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

http://curiousokinawa.com/nanbuforest.html

 

(仲栄真)

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エコツーリズムセミナーに参加しました。

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今日は打ち合わせやセミナー参加で朝から県庁周辺をうろうろしておりました。

 

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那覇市役所。ジョートーな建物です。

日差しを浴びるとまだまだ暑いですね。ときどきコンビニで涼みつつ、建物の陰から陰へと移動します。午前の打ち合わせは県庁にて。一度戻って昼食を取った後はセミナー参加のため某バス会社のビルへ。

 

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今回参加したセミナーはこちら。

 

「エコツーリズム」という言葉にはいろいろな定義があるのですが、大雑把に言うと地域の人々が主体となり地域資源を活用した観光で地域振興を行う、といったところでしょうか。ここでいう地域資源は自然環境に限らず、その土地の文化や伝統、歴史、そこに住む人々など幅広く含まれています。

キュリオス沖縄は沖縄県南北のフィールドを利用させていただいており、特定の地域に根ざしてその地域でのみ活動しているわけではありません。それで言うと地域の人々からは「よそ者」ということになります。そんな僕らとしては、よそ者として如何に地域へ貢献できるかということが課題となり、まだ答えを模索する中にあります。

私たちはその地域の自然環境に魅了されて利用させてもらっているので、もしもその地域が主体となってフィールドの保全・管理のための取り組みを行うならば、もちろん私たちにできる最大限の協力と応援をしたいと考えています。

今回のセミナーでもエコツーリズムでどのように地域づくりを行うかが焦点になったのですが、そういった地域づくりに参画しているセミナー参加者の方々は僕らのような「よそ者」とお互いにどう協力できるかを考えてくれていたので、とても前向きな想いをもって会場を出ることができました。

私たちは沖縄という大きな枠で「地域」を捉えていますが、フィールドを利用している各地域への貢献も忘れることなく、活動を進めていきたいと思います。

 

ということで今回のセミナー主催者のおきなわ環境クラブさんやエコツーリズムの事例・成功例として話題に上がった国頭村、長野県の南信州観光振興社のリンクをご紹介。

 

(仲栄真)

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救命講習を受講しました。

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夏のピークが過ぎ、風も涼しくなってきた沖縄。

これまで実施してきたイベントやツアーなどを振り返り、オフシーズンに向けて安全管理マニュアルの情報を更新しようという話に。それに併せて、那覇市消防局で救命講習を受けることにしました。以前にこういった講習を受けたことのあるメンバーもいますが、情報の更新もありそうなので、改めて受講することにしました。ということで、さっそく本日受講してきました。

 

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銘苅にある那覇市消防局へ。

 

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やっぱりかっこいいなぁ

 

3時間の講習を受け、一次救命処置(BLS:Basic Life Support)について学びました。主な内容は胸骨圧迫や人工呼吸を含む心肺蘇生法やAEDの使用方法についてです。

 

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おなじみの人形を使って実際に練習しました。

 

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訓練用のAEDです。

 

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最後に救命講習修了証をもらって無事終了。ボスも満足そうです。

 

今回の講習は那覇市在住・在勤の方なら那覇市消防局で無料で受講できます。他の市町村でも同様に各地域の消防で講習会を定期開催していますので受講してみてはいかがでしょうか。

那覇市ではコンビニへのAED設置を進める事業を行っていたそうです。上記のリンク先に設置コンビニの一覧と地図がありますので那覇市民の方はぜひご覧ください。

ツアーやイベントを安全に、安心して楽しんでもらえるように今後も情報収集や対策を怠らないようにしようと身を引き締めた一日でした。

 

 

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ペリーさんと沖縄の植物学

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昨日はキュリオス沖縄も休日だったのですが、ボスから連絡が入りました。

「ペリーが県立博物館に来るらしい!」

意味不明な興味深い発言だと思い調べてみると、9月16日から19日の日程で沖縄コンベンションセンターで開かれていた日本植物学会の公開講演会が県立博物館で開かれるそうで、そのタイトルが「黒船から始まった沖縄の植物学」でした。

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会場で配布されていた資料。

 

ペリー艦隊が来日して徳川幕府に開国を迫ることは教科書にも載っていることですが、実はその来日の足がかりとして、先に当時の琉球王国へ来航していたのです。1983年に一度琉球王国へ入り、その後に主力艦を率いて来日しますが交渉がうまくいかなかったため琉球へ戻ります。二度目の来日も琉球王国を経由しており、その際には日米和親条約を結びます。このようにペリーさんは琉球王国を足場にして日本と交渉を行っていたのです。

このとき、ペリー艦隊に随行した学者らが沖縄の植物を採取しており、そのときの標本が今もアメリカのスミソニアン研究所やハーバード大学、ニューヨーク植物園に学術標本として保管されているそうです。

今回の講演会では、ペリーさんたちが採取した植物標本を使った研究や、沖縄の植物がどこからやってきたのかその起源を探る研究、クワズイモを使った光合成に関する研究が紹介されました。

改めて沖縄の歴史と自然について興味を深める時間となりました。今回聴講した内容をツアーでもお話できるように調べておこうと思います。ぜひお楽しみに。

 

泊の外国人墓地にペリー来航の記念碑があるそうなのですが、そこにボスが行きたがっています。いつでも行ける距離だけど、なかなか行かない場所なのですが、ちょっと足を運んでみようかな。

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白化したサンゴはその後にどうなる?

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三連休もいよいよ終わってしまいますね。結局青空を十分に拝めたのは初日だけだったのではないでしょうか。

ということで三連休初日はツアーで利用している恩納村のフィールドへ行ってきました。7月末にミドリイシサンゴの白化が確認できたので、その後どうなったのか見てきました。

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7月31日に訪れたときはリーフエッジ付近で特にミドリイシの仲間が白化していました。

 

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7月31日の観察時はハマサンゴも白化している群体が複数みられました。

 

白化したばかりのサンゴはまだ死んでおらず、環境が改善されると共生していた褐虫藻が戻ってきて回復します。一方で、環境が厳しいままだとそのまま死んでしまい、藻類が生えてきます。

ではでは今回はというと・・・。

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残念ながら白化したミドリイシサンゴの多くは死んでしまったようです。藻類が生えて写真のようになってしまっていました。とはいえ、全部が死んでしまったわけではなく、問題なく生きている群体もいます。

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ミドリイシの仲間は健康な群体かすでに死んでしまった群体がほとんどで、まだ白化している群体はごくわずかでした。一方で、7月末には白化していなかったコモンサンゴの仲間が白化中でした。

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シート状に広がるコモンサンゴの仲間が多く白化していました。
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エダコモンサンゴも全体が白化している群体や、または半分以上が白化している群体が多く見られました。

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よく見るとポリプが確認できます。

 

ハマサンゴはだいぶ回復したようで白化している群体はごくわずかでした。

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二つの群体が融合しているようですが、片方は健康で片方は白化していました。

 

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上のハマサンゴとは違う群体。

 

ちなみにこの日の水温は、リーフエッジの礁原近くで干潮時に15 cm~30 cmの深さで測って32°でした。このフィールドでは確かに白化したサンゴもいますし、その後死んでしまったサンゴもいますが、現在でも十分に健康なサンゴが生息しています。テレビや新聞で報道されているようなあたり一面が真っ白な危機的状況というわけではないようです。

沖縄の夏はもう少し続きますし、引き続き観察を続けたいと思います。

そんな感じで途中で雨に2回も降られ、水温計が流されたり、野帳を海に落としたりしながらも無事退散できました。

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朝から砂浜めぐり

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今朝は事業所に到着と同時にボスから

「海の砂を調べたい」

というめんどくさい力強い要望をいただいたため、午前中は近くのフィールドへ。

まずは人工ビーチの砂ってどんなだっけ?ということで那覇市内のビーチへ。

 

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途中で新しく大きな建物が立っているなぁと思ったら大型客船でした。

 

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波で打ち上げられたものが帯状にまとまっている打ち上げ帯周辺を散策。

 

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観光客で賑わっていました。

 

急にカタブイに降られて撤退。次は自然海岸の砂を見に行こう!ということで浦添へ移動。

 

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入り口の様子が以前とちょっと変わっていました。

 

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以前より減ってはいるけど、マガキガイの殻が多い。

 

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殻の形が猛毒をもつイモガイに似ていますが、殻口のところに凹みがあるのがマガキガイです。

 

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タイワンガザミのオス。脱皮殻がいくつか漂着していました。

 

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通称 「砂茶碗」。タマガイの仲間が卵と砂をいっしょに固めたものです。たくさん落ちていました。

 

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海岸沿いに道路建設中。58号線と平行して那覇につながる道、になるようです。

 

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車道を挟んだ反対側は絶賛工事中。

 

工事の都合で海に放り込まれた礫の周囲にルリスズメダイやツノダシがふらふらしててボスも大興奮。干潮の時間を過ぎる前に退散したかったのでボスを急かしつつ自然海岸の砂もサクッと観察。気になるものは持ち帰って調べることに。

 

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別の日にとってきた某人工ビーチでの拾い物。人工ビーチの砂は深いところから取ってきているので、深いところに住む生き物の殻が多くみられます。

 

「どこの砂浜も同じ砂でしょ」と思っている皆さま、ぜひ海へ遊びに行った際に砂を一握りとって目の前に持っきてみてください。様々な色や形をした生き物の痕跡が見えてきますよ。

 

車内で一人盛り上がるボスを横目にビーチコーミング企画もしっかり作らなきゃなと焦りつつ、この日の砂浜めぐりは終了。海の砂ネタの企画にご期待ください。

 

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エナジードリンクの蛍光

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あーだーこーだと作業していたら最近光り物にハマっているボスが一言、

「エナジードリンク、光るらしいよ」

どうやら紫外線を当てると蛍光を発するらしい。やってみたい!やってみたい!とうるさかったので 興味津々だったのでさっそくやってみることに。近所のスーパーと自販機をめぐって材料をそろえました。

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今回用意したのはこの5種類。

 

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小分けすると元々の色がけっこう違う。傾向の強さを単純に比較するのはさすがに無理か。黄色いやつは蛍光が強そうだな。

 

「発光」と「蛍光」は異なる現象で、蛍光の場合は紫外線や青色光など特定の光を当てないと光りません。今回はツアー中にも良く使っているUVライトを使用しました。

また、事前に調べたところ、蛍光を放つのはドリンクに含まれるビタミンB2が原因だということがわかりました。成分表示から各ドリンクにどれくらいビタミンB2が含まれているのかチェック。下記の様になりました。

 

<ドリンク100 mlあたりのビタミンB2>

オロナミンC     2.0 mg
リアルゴールド   0.8 mg
モンスター     0.7 mg
パワーギア     0.4 mg
レッドブル   0.09 mg

 

蛍光の強さもこの順番で強いのではと予想。蛍光強度もちゃんと測りたくなってきた。

 

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紙コップの底に穴を開けてUVライトをセット。

 

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ライトのスイッチを入れるとこんな感じ。実際は紫色の光が見えます。

 

同じような装置を白色LEDライトでも作って比べることに。この穴の上に小瓶に写したドリンクを置いて蛍光をチェックしていきます。

 

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まずは普通の水。左が白色LED、右がUVライト。水は蛍光を発しないのでUVライトをあてると青・紫っぽく光が反射しています。

 

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オロナミンC 。白色LEDライトとUVライトの位置は先ほどと同じ。UVライトのほうはライトの青紫色ではなく黄緑色に光っていました。

 

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続いてリアルゴールド。

 

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もともとの色が黄色っぽくなかったけど意外に光ってる!

 

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パワーギア。蛍光でてますね〜

 

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レッドブル。一番蛍光が弱かった。

 

という結果になりました。青紫色の光(UVライトの光)を当てているのに黄緑色に光る。これが蛍光です。ほんとに光ったのでボスも大興奮!!

もともとのドリンクの色が違うし、蛍光の強さも見た感じでしか比べられませんでしたが、ビタミンB2 が一番少ないレッドブルが明らかに蛍光が弱かったですね。

蛍光について簡単に体験するにはちょうど良いかも。生き物を含めて、意外に身近なものが蛍光を発するかも知れませんね。

 

ちなみに実験で使用したドリンクはスタッフがおいしくいただきました。

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台風14号発生

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先週足早に去っていった台風13号。週末には台風14号が発生して現在は台湾、中国大陸に向かって進行中です。

2016年台風14号
気象庁台風情報より引用。http://www.jma.go.jp/jp/typh/1614l.html

なかなか沖縄へは直撃しませんね。あとは南シナ海に熱帯低気圧が発生しており、台風になりそうとのこと。こちらも進路が気になります。

そして気になる海水温。

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2016年9月11日の海面水温。気象庁日別海水温より引用。http://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/sst_HQ.html?areano=3

段々下がってきてはいるけれど、やっぱりまだまだ高いですね。

2016. 09. 11, サンゴ白化現象をドローンで確認 沖縄 石垣島 | NHKニュース 

知人が上記の撮影に参加していたのですが、水温は30℃以上あるとのこと。台風の直撃がほしいところです。

 

先週は台風の影響もあって天気が崩れっぱなしの沖縄でしたが、今朝は晴れ間が見えていました。今週は天候も回復してくるようです。

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台風13号。そして気になる海水温。

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昨日は雨音で目が覚めて天気をチェックすると熱帯低気圧が台風になりそうとの予報。その後、予報通りに台風となり、足早に沖縄本島近海を通過。

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気象庁の台風情報より引用。http://www.jma.go.jp/jp/typh/1613l.html

 

特にツアーの予定はなかったのですが、打ち合わせが何件か入っていたので窓の外が気になる一日でした。

今年の沖縄は全く台風が来ないために海水がかき混ざらず、表層の海水温が上昇し続けていました。そのため、サンゴの白化(サンゴの体内に共生している褐色の藻類がいなくなり、白色の骨が透けて白くみえるようになる)が大規模に起こるのではないかと心配されていました。最近は連日のように新聞やテレビでも報道されていますね。

2016, 08, 27 日本最大のサンゴ礁が白化 専門家「沖縄のサンゴ半数以上死滅の恐れ」 | 沖縄タイムス+プラス

2016. 08. 29 サンゴ:白化9割も…海水温上昇で 国内最大「石西礁湖」 – 毎日新聞

2016. 08. 29 サンゴの白化拡大、98年以来の被害か 沖縄・鹿児島:朝日新聞デジタル 

2016. 09. 01 石西礁湖、慶良間、本部、恩納…サンゴ白化拡大 – 琉球新報 –

2016. 09. 05 鹿児島:奄美サンゴ白化 海水温高く大浜海浜公園の8割 – 毎日新聞 

2016. 09. 05 サンゴの末期、悲しい輝き 沖縄「白化」の海に記者が潜った | 沖縄タイムス+プラス

キュリオス沖縄でも7月31日にツアーで使用している恩納村のフィールドでサンゴの白化を確認していたので、記事中に何度か取り上げられているサンゴマップに投稿しました。

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藻場のシコロサンゴ、タイドプールのハマサンゴでは全体が白化してる群体が多く見られました。

 

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リーフエッジ付近は特にミドリイシが顕著に白化。ほとんどが群体全体が白化していました。

 

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エッジ付近の礁原では白くなったミドリイシが目立ちました。

 

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とはいえ全然白化していないハマサンゴもいました。タイドプールごとに環境が異なっているようです。

 

今回の台風13号は沖縄のダイバー、サンゴ研究者、海に関わる人々にとっては待望の台風?と思いきや、この台風が来る前にすでに水温が下がってきていました。

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こちらは7月1日、15日、31日の沖縄近海の水温。だんだん水温が上がっていきました。気象庁の日別海水温より引用・改変。http://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/sst_HQ.html?areano=3

 

東シナ海_海水面_8月9月
こちらは8月1日、15日、30日、そして9月5日の海水温。段々下がってきていますね。

 

どうやら8月19日・20日あたりから下がり始めたようです。とはいえまだまだ水温は高いままですので、今回の台風13号が海をかき混ぜてくれることを期待したいですね。このまま下がっていくといいのですが・・・。

 

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