沖縄こどもの国のイベント「ART with ZOO」に魔女鍋の中身をぶっ込んできました

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去る3月26・27日、「沖縄こどもの国」のイベント「ART with ZOO」に出展してきました。

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その模様は弊社HPのお知らせでもお伝えしましたが、その辺を今回はもうちょっと詳しく。主に我々が何をやらかしてきたのかについて。

「沖縄こどもの国」について

沖縄こどもの国は、県内で唯一に近い本格的な動物園です。

休日に動物を見たりのんびりしたりしに来る親子連れが多いけれど、それだけでなはく「ワンダーミュージアム」という子供の好奇心を育てたり生き物に関する知識を普及啓蒙したりする施設も併設されており、生き物好きの子供たちや教育熱心なパパ&ママが熱い視線を向ける場所でもあります。以前もこんな楽しいイベントをやっていたりしました。

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沖縄こどもの国正面玄関

出展物打ち合わせ

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右の人物はとある事情で顔を切らなくてはなりません。仲が悪いわけではないですよ〜

悪だくみ打ち合わせ風景。

今回参加させていただけることになったこの実は「ART with ZOO」、今年で初の試みだそうで、コンセプトとしては「沖縄の自然×アート×動物園」ということなのですが、どんな雰囲気のイベントになるか主催側もあまり予想がつかないとのこと。「拾ってきた豆を売ってやろう」「動物のおち◯んちんネタで1時間話せる材料を用意できる」などの不穏な発言が飛び交う打ち合わせを経て、当日を迎えます。

ちなみに僕(宮崎)は「3DCTデータを使って生き物の骨格や内部構造を見てみよう」というネタを持ち寄る…という口実で、当日はMacBook1台のみ引っさげて参戦しました。みんなゴメン。。

イベント当日を迎えて

当日会場入りすると、

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こんな感じや

 

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こんな感じの素敵なART作品が居並ぶ中

 

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明らかに雰囲気の違う一角が。。

 

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かりんとうに見えますが、うんこです。質感もまんまかりんとうです(樹脂処理済み)。かりんとう業界を敵に回しそうです

 

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これ、何の骨格か分かります?

 

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正解はウサギ。そして彼が生前着ていた毛皮がこちら

 

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こちらはハブの頭の3DCT像。自由に回転したり、筋肉や骨に色をつけたりできます

浮いてます。会場のキラキラした雰囲気から浮き切ってます。もはや異物。ある程度予想はしていましたが、出展されている方は県内のクリエーターさんなどが大多数。とあるこどもの国の職員さんの評は、「つい最近共学化した女子大の文化祭の、少数派男子による展示」。

この「展示ブース」と別に「物販ブース」の会場もあったのですが、そちらもカワイイ動物グッズなどが大半だったそうです。ちなみにそこにはキュリオス沖縄の佐藤氏が、さらに混沌としたお店を広げてサメの歯ナイフや透明標本などを販売しておりました。

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でも何故か大人気

そして今回の展示にはもう一人需要な立役者がいます。

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のぶ君。

一見ごく普通の青年ですが、彼が飼っているペットが若干変わってます。

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そんな彼のペットがこちら。

彼はムカデやヤスデ、クモが大好きで、自宅でかなりの数を飼育しています。のみならず、高校生にしてムカデの分類に関する学術的な発表を行ったりと、すでに沖縄のオオムカデ類に関しては第一人者であり、界隈ではちょっとした有名人です。

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お食事風景。ちょっとしたショッキング画像です

 

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ヤエヤマサソリ。ブラックライトを当てると蛍光を発します

今回はその彼の彼の協力により、ペットのムカデやクモ類、そして標本などを展示させてもらい、初日には一日それらの解説も担当してもらいました。

「こんなもん置いといたらもうダメ押しで人来ないだろ…」と思いきや、「怖くてまじまじと見たことなかった」という怖いもの見たさで寄ってくる方から「昔は私も飼ってたわ〜」とおっしゃる一見普通のおばちゃんまで、意外なほど多くの方が興味を持って話を聞いてくれました。

ゴキブリなんかもそうですが、結局「嫌い」「コワい」というのは一定の関心の現れなんですね。「好き」の反対は「無関心」ですから。

追記:そんな彼の最新画像はこちら。

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健在です。オオゲジを頭にのせて記念撮影の図

うん、「処置なし」って感じですね。

終わってみて

さて、魔女鍋の中身と見まごうような展示で挑んだART with ZOOでしたが、終わってみればなんと人気投票で1位を獲得!

これにより、沖縄こどもの国にて何か企画展をさせてもらえることになりました。現在計画中です。

ネイチャーツアーやってます。キュリオス沖縄のHPはこちら

キュリオス沖縄 宮崎のブログはこちら

 

(by 宮崎)DSCF0284

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沖縄の池で魚獲り用のワナをかけると、何が入るのか??

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<この記事は、筆者の個人ブログOkinawa Biograffitiの過去記事をリライトしています>

皆さん、子供の頃池や沼に「ワナ」をしかけて遊んだこと、ありませんか?

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こんなやつ

僕はあります!というか子供時代の遊びのメインはそんなのでした。

「沖縄こどもの国」にて、そんな懐かしいワナを掛けて遊ぶというイベント(ワークショップ)があったので行ってきました。

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無駄を省いた記述、分っかりやす〜い!二度見したけどな!!

ちなみに僕が子供のころ地元(神奈川県)でよく使っていたのは、こんなやつなのですが、

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今見たらファスナーが完全にあかん、買い直さないと…

これ、「もんどり罠」っていうらしいですね。初めて知りました。

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で、こういう罠を沖縄の池で仕掛けると何がかかるのかというと…

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でェン!コンジンテナガエビ!!

日本最大のテナガエビとされています。大きなものは全長30cmを超えます。まぁテナガエビなので全長の半分は手(鋏脚)なんですが…

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いい笑顔すぎ。そして汗かきすぎ。

今回のイベントは、このTさんという学芸員の方がいろいろな解説をしてくださりました。トンボがご専門だそうです。広範な専門知識と、あっという間に子供に囲まれるスキルを併せ持ってます。

沖縄の淡水を語る上で外せないのがこの魚「ティラピア」。

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大量のティラピアの幼魚

多分、沖縄の方に「わなを掛けたら何が入ると思う?」と聞いたら10人中8,9人が「ティラピア!」と答えると思われます。アフリカ原産のティラピアは、県内ではそれくらメジャーな外来魚。もともと食用に持ち込まれた魚ですが、現在では沖縄のほとんどすべての水域に定着してしまっています。かなりの汚濁にも、40℃もの高水温にも、短期間なら海水にも耐える厄介な魚です。

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糸くずのように小さい魚も、すべてティラピアの幼魚

沖縄の河川や池には実は、他にもたくさんの種類の外来魚が定着してしまっています。

ティラピアの次に有名なのは他に南米産のナマズの仲間であるマダラロリカリア(いわゆるプレコ)。下の写真は某R大学内の池で撮影したもの。橋の上から余裕でシルエットが確認できます。水槽の“コケ取り”として売られていますが、大きくなるとコケ(藻類)を食べなくなり、持て余して捨てられるケースが多いようです。

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いわゆる「プレコ」

他にもアフリカ産シクリッドの仲間のアーリー(Sciaenochromis fryeri)がいたとか、ダム湖で熱帯アジア原産のパールダニオ(Danio albolineatus)が大量繁殖していたりとか、南米産のグッピー(Poecilia reticulata)や北米産のソードテール(Xiphophorus hellerii)がメダカのような顔(?)をして川に棲んでいたりとか…もう外来魚のデパートと言って差し支えないほど。冬でも水温がそれなりに高いので、飼いきれなくて捨てらてしまった「熱帯魚」が容易に定着してしまうのです。

「命を大事にする」という教育以外に「生態系を大事にする」という教育も必要ですね。

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今回のワークショップもそんな話で締めくくられました。外国産のカブトムシやクワガタムシなどの昆虫がホームセンターで手に入る昨今、子供たちとて外来種問題の当事者なのです。

おまけ。

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コイは沖縄島では立派な「外来種」です。しかも、本来生息していない水域のカニやらエビやら貝やら水草やら、何でもかんでもすごい勢いで食べつくす「世界の侵略的外来種ワースト100」にも名を連ねる困ったちゃんです。もちろんコイに罪はないですが。

区長…やんばるの自然を大切にするなら、コイ放しちゃだめっす…

(by 宮崎)DSCF0284

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