先週の2018年4月14日(土)に、地元沖縄の銀行「琉球銀行」さまとビーチクリーン&ビーチコーミングのプログラムを実施いたしました。
このプログラムは、琉球銀行も会員として参加する「日本の森を守る 地方銀行有志の会」の10周年イベントの一環として実施されたもので、今回「沖縄の銀行らしく、やるなら『海の森』であるサンゴ礁の保全に関わりたい!」という琉球銀行さまの強い想いで実現しました。
今回のプログラムのコンセプトは「ビーチクリーニング、ビーチコーミングを通じてサンゴ礁の自然を知ろう、興味を持とう!」そして「知ったり、興味・関心を持ったり、それを発信したりすることが保全の重要な一歩であることに気付こう!」というもの。
当日は、午前は行員の方々とそのご家族、午後は新入社員の方々が交代でプログラムに参加。当日の様子を写真でダイジェストでお伝えします。
まずは、道沿いの海岸植物なども観察しながら集合場所まで移動です。
沖縄で「ガヤバジ(カヤの原っぱにいるハチの意)」と呼ばれるオキナワチビアシナガバチの巣を見せられてちょっとビビる子どもたち。
シーミー(清明)シーズンのお墓の草刈りをしていてチクっとやられるのは、だいたいこいつです。
まずは全体で挨拶&本日のプログラムについて説明です。
こちら本日のガイド陣です。私以外若いですが、みなさん沖縄の自然・フィールドや生物学に明るいのはもちろん、それぞれが何らかの生物学分野のスペシャリストの卵たちです。
ゴミを拾ったり、バッタやトカゲ、植物などを見ながら進みます。このヘリグロヒメトカゲは行員であるお父さまがつかまえていました。見かけに似ずめちゃくちゃ素早いトカゲです。
このアダンの林をくぐると向こうは海。
ビーチクリーニングなのでもちろんゴミは拾うのですが、本日はそれに加えて「ビーチコーミング」、つまり海岸に打ち上げられているゴミではない様々なものを拾い集め、観察したりもします。
こんなシートを配布しました。いくつ見つかるかな?
なにか面白いものを見つけたよう。
こちらでも。
ちょっと見せてもらいました。
マダライモ、イボシマイモ、ノシガイ、オオシマヤタテ、ハナビラダカラ、それにビーチグラスなどなど。
沖縄ではきれいに丸くけずられたビーチグラスは少なく、こんなカチ割り氷みたいなカクカクしたビーチグラスが多く見つかります。これは沖縄の砂が、石灰岩主体のとても柔らかい(硬度が低い)砂でガラスを削りきれないからと考えられます。
ビーチグラスは人工物ですが、こんな所にもちゃんと沖縄の自然が絡んでいるのです。
こちらは午後の新入行員組の方々。今回、新入社員研修の一環と位置付けられているそうで、真剣です。でも楽しそう。
そして皆さんが拾ってきたものをネタにして、私たちがいろいろしゃべくったり、問いかけて考えてもらったり。
たとえば、子どもたちにふだん海岸でなにげなく骨(骨格)を目にしている「サンゴ」という生き物について。
大人のみなさんにも、サンゴの白化について。
たった今拾ってきたものと目の前の海が教材。
お説教くさくサンゴ礁の環境保全の重要性を説くというよりは、サンゴ礁の海がより好きになってもらえるよう、そしてその魅力をどうやって伝えようか、というお話をしてきました。
そして今回みなさんで制作したのが、「飾りたくなるビーチコーミング標本」。
ちなみにこれ、ただのインテリアではありません。
プログラムに参加した行員の方全員が、この中身をつかって「サンゴ礁にまつわる何か面白い話」ができるようにしましょう!ということで企画しているので、銀行などの窓口などで見かけたら、ぜひ「これなぁに?」って聞いてみて下さい。
最後に、まとめの話をして記念写真を撮って終了!
こちらは新入行員の方々。なんかバラバラに見えますが、これは全員がスタンバイする前に弊社カメラの電池が切れてしまったためです(すみませんでした!)。新入行員の方々のチームワークは抜群でしたよ。
琉球銀行の行員の皆さま、ご家族の皆さま、本当にありがとうございました!