沖縄のサンゴに何が起こっているの?もっと知りたいサンゴの白化現象!

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2016年、沖縄県内外で話題になったサンゴの白化現象。皆さんはニュースや新聞でその話題をご覧になりましたか?沖縄でダイビングやシュノーケリングを楽しめば、ほぼ必ずと言っていいほど目にするサンゴたち。そんなサンゴに何が起こったのでしょうか。今回は沖縄で起こっているサンゴの白化現象についてご紹介します。

 

2016年の沖縄の海で起こったこと

2016年7月31日、恩納村にて撮影。リーフ内のハマサンゴの仲間が白化していた。

 

2016年は台風の数が少ないイメージがありますが、実際に発生した台風の数は平年並みでした。ただし、台風1号の発生が7月と遅く、沖縄地方に接近した台風の数は平年より1ヶ月遅れて9月がピークとなっていました。

海水温をみてみると、台風の影響を受けた9月を除く6月〜8月、10月〜12月で平年より海水温が高い状態が続いていました。台風には浅いところの温かい海水と深いところの冷たい海水をかき混ぜて浅い場所の海水温を下げる働きがありますが、2016年はそうはいかなかったようです。

その結果、離島を含む沖縄各地でサンゴの白化現象がみられ、キュリオス沖縄がツアーで利用している恩納村のフィールドでも白化したサンゴを多数確認できました。

その後、学会等で情報交換したところ、沖縄本島周辺でのサンゴの白化は局所的なもので、場所によっては健康なサンゴもしっかり残っていることがわかりました。

 

そしてニュースで最も話題になっていたのは石垣島と西表島の間にある石西礁湖と呼ばれる場所。こちらは2016年6月中頃から海水温が30℃を超える期間が約2ヶ月も続いたとのこと。2016年7月から8月にかけて行われた調査では、調査地点35か所において、海底を覆っているサンゴのうち、少しでも白化しているサンゴが占める割合の平均が89.6%となっていました。

 

全ての地点で白化したサンゴ(ピンクと白色)がみられた。引用:石西礁湖のサンゴ白化現象の調査結果について(お知らせ), 図2 各地点の白化調査結果, 環境省 那覇自然環境事務所, 2016年08月31日

 

上記の2016年7月・8月に行われた調査結果を見てみると、場所によってはほとんどのサンゴが「全体が白化している」状態(白色)であったり、逆に半数以上が「白化していない」状態(緑色)だったりと違いはあるものの、全体として一部でも白化したサンゴが大多数を占めているのがわかります。

その後、2回に渡って追跡調査が行われ、白化したサンゴの様子を追っています。その結果、2016年11月・12月の調査結果では調査地点全35地点において平均して70.1%のサンゴが死亡していたことがわかりました。

 

円グラフの黒い部分が「全体が死亡した群体」の割合となる。引用:西表石垣国立公園 石西礁湖のサンゴ白化現象の調査結果について, 図3(3) 調査結果(3回目:11 月下旬~12 月下旬),   環境省 那覇自然環境事務所, 2016年08月31日
健康な状態の石西礁湖のサンゴ群落。2015年4月, 石西礁湖。写真提供:池内絵里 氏(琉球大学大学院 理工学研究科)
多くのサンゴ群体が白化している。2016年9月, 石西礁湖。写真提供:池内絵里 氏(琉球大学大学院 理工学研究科)
広い範囲で白化しているのがわかる。2016年9月, 石西礁湖。写真提供:池内絵里 氏(琉球大学大学院 理工学研究科)
2016年の大白化から一年。死亡したサンゴが形をとどめたまま残っている。2017年9月, 石西礁湖。写真提供:池内絵里 氏(琉球大学大学院 理工学研究科)

 

その他、石垣島や宮古島で起こった2016年サンゴの白化について、観光事業者の皆さんが情報発信をしています。パッと見た感じですごくきれいに見える白化したサンゴの写真の数々。現場の方々の複雑な心境が伝わってきます。

 

 

2017年の沖縄の海で起っていること

2017年8月19日、恩納村にて撮影。リーフ内のシコロサンゴ、ハマサンゴの仲間が白化していた 。

 

2016年も白化が観察された恩納村のポイントでは、2017年8月にリーフ内で多数の白化群体を確認しました。他の地点の情報はまだ把握できていませんが、NOAA(National Ocean and Atmosphere Administration, アメリカの国立海洋大気庁)が出しているサンゴの白化注意報では、9月現在でAlert Level 2となっており、サンゴの死亡が予想されるレベルとなっています。

9月16日の時点でも沖縄近海はAlert Level 2となっている。引用:Daily 5km Satellite Coral Bleaching Heat Stress Monitoring, 2017年9月16日

 

まだ全体の情報がまとまっていないので2017年がどういう状況なのかは不明です。昨年と同様に台風が少なく、深いところにある冷たい海水と表層の温かい海水が撹拌されず、水温が高い状態が続いているようです。

暑かった…7月の沖縄 海水温が過去最高 風弱く日射が多い|沖縄タイムス, 2017年8月2日

 

サンゴの白化はなぜ起こる?

シコロサンゴの仲間。薄い葉のような形をしている。

 

ここでようやく本題です。そもそもサンゴが白化するとき、サンゴに何が起こっているのでしょうか?

サンゴはクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物の仲間で、炭酸カルシウムでできた白い骨格を作るのが特徴です。そしてもう一つの特徴として、サンゴの体の中には「褐虫藻(かっちゅうそう)」と呼ばれる小さな藻類が暮らしており、サンゴの体内で光合成をしています。

褐虫藻は名前のとおり褐色をしているため、多くのサンゴは茶色っぽい色をしています。この褐虫藻は、光合成をして作った栄養分をサンゴに渡し、サンゴも日光の当たる場所や光合成に必要な成分を褐虫藻に提供しています。このように、サンゴと褐虫藻は共生関係を築いています。

ちなみに褐虫藻がサンゴの体内に共生していることを最初に発見したのは、日本学術振興会が1934年にパラオに開設した「パラオ熱帯生物研究所」で研究を行っていた川口四郎博士です。1944年にその研究成果を報告しています。

日本人なら知っておきたい、日本人研究者のパラオでの活躍 ~パラオ熱帯生物研究所~|Ocean+α

 

 

サンゴの白化現象は、この褐虫藻がサンゴに消化されたり、体の外に吐き出されたりすることでサンゴの体内から失われ、サンゴの白い骨格が透けて白く見える現象です。

サンゴが白化する原因としては、強い光、高水温、低水温、低塩分濃度などのストレスが知られています。これらのストレスが褐虫藻が行う光合成反応に影響することで、活性酸素が発生します。活性酸素は、DNAやタンパク質にダメージを与えるやっかいな物質です。これがサンゴの細胞内で様々な障害を引き起こすため、サンゴと褐虫藻の共生関係が崩れると考えられています。

 

白化したハマサンゴ、シコロサンゴの仲間。

近年では褐虫藻がサンゴの体外に放出されるだけでなく、褐虫藻自体が色素を失って透明になったり、小さく縮小したりするなどの細胞異常を経て死んでしまい、白化してしまうこともわかってきました。

また、高水温下でのバクテリアの感染によりサンゴの白化が進むことも最新の研究で報告されています。傷ついたサンゴはバクテリアに感染しやすく、高水温で白化しやすいという実験結果が示されていました。海水浴客による踏みつけでサンゴが傷つくと白化を促進してしまう可能性も考えられますね。

 

白化したサンゴはどうなるの?

健康なサンゴは褐虫藻がもつ色素により茶色をしている。

 

勘違いされることも多いですが、白化したばかりのサンゴはまだ死んでいません。白化したサンゴに近づいて観察してみると、褐虫藻を失って透明になった小さなイソギンチャクのような形をしたサンゴのポリプがまだ生きているのがわかります。

そのため、例え白化したとしても環境条件が改善されればサンゴ体内で再び褐虫藻が増殖し、色を取り戻すことがあります。軽度な白化であれば毎年夏の時期に見かけるため、白化すること自体は珍しい現象ではありません。

 

白化したばかりのミドリイシ。
まだら状に白化しているハマサンゴの仲間。

 

それでは環境が改善されなかった場合、サンゴはどうなってしまうのでしょうか?

白化後もストレスに晒され続けると、白化したサンゴはそのまま死んでしまいます。体内に共生していた褐虫藻がいなくなり、栄養分を分けてもらえなくなったサンゴは、体内に貯蔵していた脂肪を分解して必要なエネルギーを補います。

そのため、白化して弱ったサンゴは貯蔵している脂肪の量が劇的に減ることが報告されています。そして、環境が改善されるより先に貯蔵した脂質が尽きてしまうと、先の石西礁湖の写真でもお見せしたように死んでしまうのです。死亡したサンゴは藻類に覆われ、下の写真のような姿になってしまいます。

 

少しわかりにくいが、褐色や紫色がかった藻類がサンゴの骨格を覆ってしまっている。
白化して死亡したミドリイシの仲間。

 

こうなってしまうと景観が悪化するだけでなく、生息する生き物にも影響がでます。1998年に起きた大規模なサンゴの白化現象の後、サンゴをエサにするテングカワハギやチョウチョウウオの仲間がいなくなってしまったという報告があります。昨年の大規模白化により、もしかしたら場所によっては生息する生物の種類が減っている可能性もあります。

昨年起こったような広範囲の白化現象で死滅したサンゴが回復するのには、数十年かかると言われていますが、過去の事例をみるとサンゴの種類によっては生息数が回復せずにその場所からいなくなってしまう場合もあるようです。

 

サンゴが白化したらどうすればいい?

まずは知ることから始めてもOK

 

サンゴの白化で変わっていく環境を短期間で劇的に改善することはほぼ不可能です。しかし、小さなことでもできることはあります。例えば、サンゴのストレスの原因を減らすために、農場から赤土が流れないようにしたり、海に流れ出る生活排水を減らしたり、サンゴにやさしい日焼け止めを使ったりと身の回りで始められることもあります。

また、そもそもサンゴがどういう生き物なのか、サンゴ礁がどういった環境なのかを知ることも重要です。図鑑以外にもサンゴやサンゴ礁の生き物を題材にした書籍がいくつかあります。そういった本を読んでみたり、実際にサンゴ礁の海へ足を運んだりするのも良いでしょう。

最近だとサンゴマップという一般市民が観察したサンゴの状態や生息情報を投稿できるWebコンテンツもあります。沖縄旅行の際や休日に海へ遊びに行った際に観察したサンゴの情報を投稿するのもいいかもしれません。これらの投稿情報を研究者がデータとしてサンゴ研究に活用もしていますので、サンゴ研究者を応援することにもつながりますね。

 

沖縄の海で起こっていることを紹介しましたがいかがだったでしょうか。沖縄の夏のピークは過ぎましたが、2017年の夏をサンゴ礁の海がどう乗り切ったのか、その結果がまとまるのはこれからです。2017年のサンゴ礁がどうなるのか、そしてこれから先の未来のサンゴ礁がどうなっていくのか、注目したいと思います。

★生き物を探したり観察したり、生態系や環境について学んだりするツアーを行っております。

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のんびり一人旅の沖縄旅行で、ガイドが同行するエコツアーへの参加が意外とおすすめな5つの理由

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急にぽっかり空いた休暇に、日ごろの自分へのご褒美に、のんびり自由な旅がしたくて、一人旅で沖縄へ…という方は年々増えています。

一人旅は気ままでいいものです。スケジュールにしばられた日頃の生活から解放されて自分のペースで行動するなら特に、一人旅に限ります。なにせ、行き先はもちろんのこと、何時に起きて何をいつ食べて…ということまで、何もかもまったくあなたの自由です。

もし一緒に行く相手が徹底的に自分に合わせてくれる人だったとしても、「合わせてもらってる」という感覚がどこか頭のかたすみにありますよね?一人旅はそれすらありません。

せっかく行き先が自由なのですから、徹底的に自分の好きなこと・興味のあることをしましょう。

レンタカーは必須?食堂へは一人で入れる?沖縄への一人旅のプランを立てるなら

1.一人旅でのアクセス

バスなどのアクセスにしばられず思い立った場所にふらっと行くなら、第一の選択肢はレンタカーになります。料金を抑えたいなら、ニコニコレンタカーはオススメ。県内に14店舗もあり、景色のいいスポットの多い県北部にも2店舗(名護市)あるのはポイント高いですね。ただし乗り捨て不可なので要注意。

“格安レンタカー革命!激安ニコニコレンタカー 沖縄のレンタカー店舗一覧”
https://www.2525r.com/okinawa/

少し値は上がりますが、乗り捨て可能なレンタカー屋ももちろんたくさんあります。またレンタカーは、ハイシーズンは申し込みが殺到してどこも空きがない…という状態になりやすいので、とにかく早めの予約を。

一人旅なら思い切ってバスを利用してのんびり巡ってみる、というのもアリかもしれません。が、沖縄のバスは基本的に「遅れます」。ハプニングが起こっても動じないぞ、という方ならチャレンジしてみてもいいかもしれません。

2.一人旅で日帰り離島

レンタカーを借りたなら、本島から気軽に船で渡れる離島に足を伸ばすのもアリです。船酔いなどの問題もあり、このへんは同行者がいると意見が分かれそうなところですが、一人旅なら問題なし!

ちなみに本島から日帰りで無理なく船で渡って観光できる離島は「久高島」「水納島」「伊江島」「伊是名島」「津堅島」「渡嘉敷島」など。

ほかに「瀬底島」「屋我地・古宇利島」「浜比嘉・伊計島」「奥武島(南城市)」など、橋で渡れる離島も気軽に寄れてオススメです。

屋我地島と本部半島の海峡「ワルミ大橋」。沖縄本島指折りの絶景だ。

3.一人でも参加できるアクティビティ

沖縄、とくに沖縄本島は人気の観光地になっているだけあって、ダイビングなどの体験も1人でも気軽に参加できるプランが豊富に揃っています。

ダイビング業者は「激安」をうたっている所より、ある程度しっかり料金を取って上質なサービスを提供している業者の方が安心です。

極端な安売りをせず、少人数制でしっかりしたダイビングサービスを提供している人気のショップ。
“マリンクラブナギ”

思い切ってパラセーリングをやる、なんていうのもアリかもしれません。ほとんどの業者が一人での参加を受け付けています。
“沖縄パラセーリング特集”

4.一人で入れる体験型観光施設

体験型の施設として、一人で参加する方にオススメなのが「ガンガラーの谷」のガイドツアー。数十万年前に鍾乳洞の天井が崩れてできた谷の中を歩ツアーで、非常に人気です。鍾乳洞の中にあるカフェ「ケイブカフェ」なんて珍しい施設もあります。

※2017年10月28より、これまで非公開だったエリアを利用した夜歩きツアー「夜のジャングル探検ウワーガージャングル」も始めるそうです。

室内でじっくり楽しむアクティビティとして一人旅の方に圧倒的にオススメなのが、首里琉染の「サンゴ染め体験」。サンゴの骨をカットした時に現れる模様を利用して、ストールやTシャツなどを専用インクで染めます。もちろんお一人様可。こちらも一人旅ならではこそ、じっくりと好きなだけこだわって1つの作品を仕上げられます。

5.一人で入れるレストラン・食事処

一人旅でとくに気になるのは、食事のときレストランや食堂に一人で入れるか…というところぐらいでしょうか。

しかし、外食が普通の文化ということもあって、沖縄の食堂はたいていの場合カウンター席など1人でも入りやすい席を用意しています。

一人旅で、ふと誰かと話したくなったら…エコツアーへの参加で決まり!

さて、ここからが本題。一人旅は気ままでいいものだ、という話をさんざん紹介してきました。たしかに、何事もマイペースで進められるというのは一人旅の圧倒的なメリットです。

しかし、「今日、これから何する~?」みたいな感じではしゃいだり、感動をその場で共有したりするぐ仲間はいません…一人旅ですから。人によっては「今日一日、お店の注文以外で会話しなかったな…」というのにふと寂しさを覚えるかもしれません。

沖縄らしさを満喫し、一人旅のメリットを活かしきりつつ、旅先で交流もしたい。そんなあなたに断然!おススメなのが…

エコツアーへの参加です(断言)!

「あ、ちょっといいかも?」と思った方も、「いやいや、あんまり興味ないし…」と思った方も、まあ聞いて下さい。

一般には家族向けと思われがちなトレッキング、ウォーキングなどのエコツアー、ネイチャーツアーですが、実は一人旅で「こそ」が楽しめる要素が満載なのです。

1. まず、ガイドという現地友達ができる!

一人旅のいい所は、何といっても旅先で新たな知り合い・友達ができること。家族、友人同士で行ってももちろんできないことはないですが、やはり1人で行動すると旅先で出会う人々とぐっと交流しやすくなりますね。

そしてそんな交流の第一歩として、エコツアーのガイドは最適です。もともと職業上、ホテルや観光施設の職員さんなどと違って接する距離が近く、自然な流れで自己紹介や雑談ができます。

居酒屋で見ず知らずの人に声をかけたり、かけられたりというのがちょっと苦手な方でも、ツアーは「もともとそういう場」なので大丈夫。ガイドや他の参加者たちと、ごく自然に交流することができます。

ガイドをやっている方はたいてい見識も広く、土地のおいしい店、地元の人のみ知る名所やスポット、方言、お土産などについて、ネットでは情報に埋もれてしまって手に入りにくいような情報をたくさん持っています。また交友の幅が広い人も多いので、そこからいろんな繋がりが増える可能性も。

ちなみに、ガイドもまたいろいろな地方から来るいろいろなお客さんに会えるのを楽しみにしています。私自身ガイドをしていますが、同僚のガイドの案内したお客さんには、(貸し切りでツアーで)道中しゃがみこんで次々とデッサンを始める、なんてお客様もいらっしゃいました(デザイン関係のお仕事をしている方だそうです)。

沖縄で知り合ったガイドとFacebookやLINEを通じて交流を続けていけば、次に家族や友人、恋人を連れて沖縄に行ったときに「実は、現地に親友がいるんだ…」なんてことも可能です。

2. インスタ・FacebookなどのSNSのタイムラインが華やかに

フォトジェニックなスポットの多いイメージがある沖縄ですが、とくに那覇の街中などは想像以上に「都会」。街から出ずに行動すると、大阪や東京にいたのとあまり変わらない被写体としか出会えません。

トレッキング、ウォーキングなどのエコツアー・ネイチャーツアーなどに参加すれば、美しい季節の草花や風景、さらに好きな人なら昆虫や爬虫類など、沖縄に行ってきた感満載の写真でSNSのタイムラインをうめつくすことができます。

本当に静けさと孤独を求めて一人旅をする方も中にはいますが、たいていの人はホテルや旅館にもどってSNSやメールを開いてしまうのではないでしょうか?そんな時、知り合いにリアクションしてもらえるような写真をいっぱい撮っていると、ちょっと旅先や帰った後の時間が豊かになるかもしれません。

3. 自然を知ることは文化を、ほんとうの沖縄を知ること

テーマを持って旅をする、というのも一人旅の楽しみ方のひとつです。

沖縄にかぎりませんが、その地域の文化や風習、人を深く知ろうと思ったら、その地域の自然について知る必要があります。「沖縄が好きで、沖縄のことは何でも知りたい!」という方には、ぜひ沖縄の自然についても興味を持ってほしいなと
思います。

たとえば、沖縄を代表する花として多くの方が真っ先に思い浮かべる「ハイビスカス」は実はインドなどが原産の外来種で、もともと沖縄にはなかった植物です。

代わりに、ハイビスカスによく似た「ユウナ(オオハマボウ)」という黄色い花を咲かせる植物が沖縄の海岸には自生していて、こちらは琉球民謡の歌詞に登場したり琉歌にも詠まれたりと、沖縄にとって非常に馴染みの深い植物です。

「ゆうな」と読ませる名前が沖縄の女性の名前として今も人気があるのも、たぶんこれと無関係ではありません。「ユウナの花」と聞いて灯りがともったような優しい黄色を思い浮かべられれば、ひとつ沖縄の人と共通の感性を手にしたことになります。

また、観光で訪れる方が沖縄の自然に興味を持ち知ろうとすることは、実は沖縄の観光の未来にとってとても重要なことです。

たとえば綺麗に整備されたリゾートやUSJやTDLのような巨大テーマパーク、魅力的なお土産や食事にばかり需要があれば、沖縄の観光の発展のためにはどんどん設備や施設を増やしていかなくてははなりません。

でももし「沖縄に来たんだから、沖縄の自然を楽しみたい」という需要が増えれば、地元としても観光資源である自然を積極的に保全せざるを得なくなります。これは私見ですが、沖縄が「沖縄らしく」あるため、そしてこの先も観光地としての魅力を持ち続けるために、沖縄の自然は絶対必要なものです。

4. 自然を通して、自分のあり方を見つめ直せる

一人旅をしてゆっくり自分の時間を持つことで、考えを深めたい、今の自分のあり方を見つめ直したい、という人もいます。

そんな時は、日々の生活の狭い世界での葛藤や衝突から抜け出し、自然の生き物の生き様に生き抜くヒントをもらってみるのはいかがでしょうか。

「ガジュマル」という沖縄を代表する樹があります。ガジュマルは影をつくる大きな樹がとなりにあると、まっすぐに伸びて高さを競うのではなく横に伸びて、より光を受けやすい方へ「逃げて」しまいます。そこで幹から根を下ろし、新天地で大きく成長します。

自然界というと厳しい掟というイメージがありますが、そしてそれは事実ですが、それ以上に自然界の生物は柔軟に、合理的に自らに合った生き方で生きています。

人類なんて生物の進化の歴史からすると「新参者」もいいとこなのですから、自然界の動植物の生き様から世渡りや人間関係、ビジネスのブレイクスルーを学んでみる、というのもアリかもしれません。

5. 土産話がとても豊かになる

旅先で出会ったエピソードに一人で向き合うと、人はその体験を誰かと共有したくなるもの。一人旅を終えるとたいていの人は旅先であったことをいろいろな人に「土産話」として語りたがります。

そんな時、何がおいしかった、何がきれいだったという話の中に、沖縄の自然や文化に関するキラリと光る「知識」が含まれていれば、聞く人からも一目おかれることうけあいです。是非エコツアー・ネイチャーツアーなどに参加して仕入れたネタで、定番とはひと味ちがう「沖縄通」を気取りましょう!

ツアーに参加するには?一人旅向けエコツアーの選び方と注意点

宿泊したいホテルや地域が決まっているのであれば、そこから遠くない場所、アクセスの良い場所のツアーを選びます。バスでの移動も可能ですが、とくに南部・中部のバスは遅れやすいため注意が必要です。北部のツアーには送迎などがなく現地集合・解散のレンタカー客向けのツアーも多くあるので、注意が必要です。

またツアーによっては、1人での参加を受け付けていないところもあるので、事前に要確認です。

ひとくちにコツアー・ネイチャーツアーといっても、カヤックや山登りなど体を動かすことが主体のツアーもあれば、じっくり草花や生き物、景色などを見て歩くツアーもあります。このへんは好みによって選択しましょう。どんなツアーか分からなければ、遠慮なく電話やメールで問い合わせてみるとよいでしょう。

★弊社(キュリオス沖縄)では、生き物を探したり観察したり、生態系や環境について学んだりするツアーを行っております。

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沖縄旅行をもっと楽しむ!島の自然を知る「エコツアー」をあなたが体験するべき3つの理由

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沖縄旅行といえば、観光施設をまわったり、ショッピングをしたり、時にはビーチでのんびりしたりと様々な楽しみ方がありますよね。その中でも特に「沖縄の自然」を楽しみたいという方におすすめなのが「エコツアー」です。

エコツアーとは、簡単に言うと「地域の自然や文化を対象にした観光」といったところでしょうか。学びの要素が含まれているので好奇心旺盛な方には特におすすめですね。

ガイドさんがいっしょに自然の中を散策するするスタイルがほとんどで、カヤックやウォーキング、トレッキング、シュノーケリングなど、いろいろなジャンルがあります。今回は沖縄旅行をさらに楽しむためにこのエコツアーをオススメする3つの理由をご紹介します。

 

自然体験が与えるポジティブな影響


森林浴でリラックス!なんて話を聞いたことがありませんか?実は自然の中で様々な体験をすることによって、体験した人の心と体にリラックス効果をもたらし、病気の予防に役立つという研究が報告されています。

特に森林浴に関する研究が多くあり、日帰りの森林散策ツアーによってポジティブな感情が増し、ネガティブな感情をやわらげることが報告されています。また、2泊3日の森林散策ツアーでは、ストレス状態をつくるホルモンが減った結果、病原菌から体を守る細胞が増えたり、がんに対抗するタンパク質が増えたりする変化が約1ヶ月続くといった研究報告もあります。

 

沖縄本島北部の森の中にて。真っすぐ伸びるヒカゲヘゴ。

森林浴に限らず、海が広がる景色や波の音にもリラックス効果があると言われており、頭上に青空、足元にサンゴ礁の海が広がる広大な景色に出会ったときの開放感もきっとあなたの心と体を落ち着かせてくれることでしょう。

 

サンゴ礁の浅瀬が広がる沖縄本島南部の海

また、自然体験は子どもたちにもポジティブな影響を与えます。日常的な自然体験が子どもの「生物多様性」に対する親近感とその保全意識を育むなど、自然に対する意識に大きな影響を与えるという研究報告があります。

実際に私たちのツアーに参加した子どもたちの中には、最初は怖くて生き物に触れなかった子が少しずつ慣れていって触れるようになったり、自分から積極的に生き物を探すようになったりと短い時間の中でも子どもたちの成長を感じられることがあります。

 

オオイカリナマコに大興奮の子どもたち

エコツアーに参加することは、普段外で遊ぶ機会が少なくなった子どもたちが自然や生き物に興味をもつ良い機会にもなるでしょう。

その他にも、単純に体を動かして汗をかいたり、美しい景色と出会うことで感性が磨かれたり、エコツアーでの自然体験は私たちの心身をより健康に、豊かにしてくれます。普段の生活で出会うことのない沖縄の自然の景色の中で、心と体の休息をとりながら自然体験をしてみませんか?

 

沖縄でしか出会えない自然を体験できる

沖縄旅行で欠かせない物の一つに沖縄の特産品など、沖縄でしか買えないお土産があります。

実は自然環境も同じで、世界の中でも沖縄でしか見られない自然環境ばかりなのです。国内でもっとも南に位置する沖縄県には、日本の他の地域では見られない南方系の生き物が生息しています。

南方系のチョウ、コノハチョウ。沖縄県では天然記念物に指定されている。
背中のターコイズブルーが美しいルリマダラシオマネキ。国内では南西諸島にのみ分布。

また、世界中で沖縄本島やその周辺の離島でしか見られない動植物も多く生息しています。

 

シリケンイモリ。沖縄本島とその周辺の離島にのみ分布。山のなかのため池などに多い。
平たい殻と殻のまわりの毛が特徴的なシュリケマイマイ。沖縄本島と瀬底島の固有種
オキナワトラフハナムグリ。沖縄固有亜種。ときどき色が黒い個体がいる。

また、沖縄本島では、北部と南部で自然環境が大きく異なっています。北部では酸性土壌が広がる一方、南部ではアルカリ土壌が広がっています。植物は種類によって生育できる土壌が異なるため、沖縄本島の北部と南部の森では植物の種類が大きく異なっています。

 

沖縄本島北部には大型のシダ植物「ヒカゲヘゴ」が生息している。
一方、沖縄本島南部の森ではガジュマルやハマイヌビワの入り組んだ枝幹がよく見られる。

動物たちにおいても、ヤンバルクイナやオキナワイシカワガエルのように北部のみに生息する生物や、クロイワトカゲモドキなどのように同種でも北部と南部で特徴が異なる生物も知られています。沖縄本島だけでみても、北部と南部で見える景色や出会える生き物がかなり異なっているのです。

オキナワイシカワガエル。沖縄本島北部(やんばる)にのみ分布。一見派手な模様だが、コケむした岩の上にいると目立たない。

本島北部の個体は、背中の斑紋が途切れているものが多い。
本島南部の個体は、模様がつながって背中の真ん中で一本の筋になっている個体が多い。

 

沖縄の魅力に気づかせてくれるガイドとの出会い

自分たちだけで歩いていたら見逃してしまう自然の魅力に気づかせてくれるのが「ガイド」という存在です。エコツアーのガイドは、ツアー参加者とコミュニケーションをとりながら自然体験を提供し、ケガや事故がないように安全管理を行ってくれます。

普通なら気にも留めない生き物たちの特徴を解説してくれたり、自然との関わり方を教えてくれたり、自然と私たち人間のつながりに気づかせてくれたりと、豊富な知識とユーモアを交えつつ、沖縄の自然の魅力を体感させてくれます。沖縄をより深く楽しむためにガイドの存在は欠かせません。

普段なら素通りしてしまいそうな植物もガイドがいれば興味の対象に。

そして自然の中へ立ち入る際の安全上の注意やルール・マナー、自然体験に適した道具や服装など、ガイドから自然との向き合い方や利用の方法についても学ぶことができます。自然体験を安心・安全に、そして適切に楽しむ際には、ガイドのアドバイスがあるととても心強いです。

また、沖縄リピーターの中には、来沖時に必ずエコツアーを頼むほど仲の良いガイドがいたり、仲良くなったガイドとSNSで交流して沖縄情報を集めたりと、時には「沖縄の友人」といったレベルまで親交が深まることもあります。

 

わかりやすいようにいろいろな道具を使って解説してくれます。

ちなみにキュリオス沖縄では、ツアー参加者をガイドする際には、参加者の好奇心をいかに育むことができるかを意識してご案内しています。また、沖縄だけで完結せず、参加者が地元に帰った後もいつもの風景がちょっと違って見えるように「自然を見る視点」をお伝えできればと考えています。

ガイドによってツアーに対する想いや案内する方法、得意な分野が異なるので、ぜひいろいろなガイドと沖縄の自然を巡ってみてください。皆さんの知らない沖縄をきっと教えてくれますよ!

名護市でのカヤック・トレッキングは「おきなわさんぽ」(名護市)

■体験ダイビング・シュノーケリング・リバートレッキングなら美ら島探検隊「TLEBO(トレボ)」(本島北部)

■カヤックフィッシング・カヤック・トレッキングなら「ハーモナイズ。」(本島中北部)

■那覇から40分!沖縄のサンゴ礁とガジュマルの森ツアー「キュリオス沖縄」(本島南部)

 

さて、沖縄のエコツアーを体験すべき理由はいかがだったでしょうか?沖縄の文化は自然とも密接な関係にあるため、自然体験を通して沖縄の文化や歴史にまで話が広がるかもしれません。

広大な自然の中で沖縄の海や森と一体になる感覚や沖縄に対して湧く新たな興味・関心、訪れるたびに異なる沖縄の生き物との出会いなど、沖縄に来たなら体験して欲しいものがエコツアーには詰まっています。

エコツアーへの参加が皆さんの沖縄に対する興味をさらに育ててくれることでしょう。沖縄に来た際には、ぜひエコツアーにご参加ください。皆さんと自然体験できる日を沖縄でお待ちしています!

今回ご紹介したような、沖縄のサンゴ礁とガジュマルの森ツアーが楽しめるキュリオス沖縄へのお申込みはこちらからどうぞ!

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