沖縄のサンゴに何が起こっているの?もっと知りたいサンゴの白化現象!

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2016年、沖縄県内外で話題になったサンゴの白化現象。皆さんはニュースや新聞でその話題をご覧になりましたか?沖縄でダイビングやシュノーケリングを楽しめば、ほぼ必ずと言っていいほど目にするサンゴたち。そんなサンゴに何が起こったのでしょうか。今回は沖縄で起こっているサンゴの白化現象についてご紹介します。

 

2016年の沖縄の海で起こったこと

2016年7月31日、恩納村にて撮影。リーフ内のハマサンゴの仲間が白化していた。

 

2016年は台風の数が少ないイメージがありますが、実際に発生した台風の数は平年並みでした。ただし、台風1号の発生が7月と遅く、沖縄地方に接近した台風の数は平年より1ヶ月遅れて9月がピークとなっていました。

海水温をみてみると、台風の影響を受けた9月を除く6月〜8月、10月〜12月で平年より海水温が高い状態が続いていました。台風には浅いところの温かい海水と深いところの冷たい海水をかき混ぜて浅い場所の海水温を下げる働きがありますが、2016年はそうはいかなかったようです。

その結果、離島を含む沖縄各地でサンゴの白化現象がみられ、キュリオス沖縄がツアーで利用している恩納村のフィールドでも白化したサンゴを多数確認できました。

その後、学会等で情報交換したところ、沖縄本島周辺でのサンゴの白化は局所的なもので、場所によっては健康なサンゴもしっかり残っていることがわかりました。

 

そしてニュースで最も話題になっていたのは石垣島と西表島の間にある石西礁湖と呼ばれる場所。こちらは2016年6月中頃から海水温が30℃を超える期間が約2ヶ月も続いたとのこと。2016年7月から8月にかけて行われた調査では、調査地点35か所において、海底を覆っているサンゴのうち、少しでも白化しているサンゴが占める割合の平均が89.6%となっていました。

 

全ての地点で白化したサンゴ(ピンクと白色)がみられた。引用:石西礁湖のサンゴ白化現象の調査結果について(お知らせ), 図2 各地点の白化調査結果, 環境省 那覇自然環境事務所, 2016年08月31日

 

上記の2016年7月・8月に行われた調査結果を見てみると、場所によってはほとんどのサンゴが「全体が白化している」状態(白色)であったり、逆に半数以上が「白化していない」状態(緑色)だったりと違いはあるものの、全体として一部でも白化したサンゴが大多数を占めているのがわかります。

その後、2回に渡って追跡調査が行われ、白化したサンゴの様子を追っています。その結果、2016年11月・12月の調査結果では調査地点全35地点において平均して70.1%のサンゴが死亡していたことがわかりました。

 

円グラフの黒い部分が「全体が死亡した群体」の割合となる。引用:西表石垣国立公園 石西礁湖のサンゴ白化現象の調査結果について, 図3(3) 調査結果(3回目:11 月下旬~12 月下旬),   環境省 那覇自然環境事務所, 2016年08月31日
健康な状態の石西礁湖のサンゴ群落。2015年4月, 石西礁湖。写真提供:池内絵里 氏(琉球大学大学院 理工学研究科)
多くのサンゴ群体が白化している。2016年9月, 石西礁湖。写真提供:池内絵里 氏(琉球大学大学院 理工学研究科)
広い範囲で白化しているのがわかる。2016年9月, 石西礁湖。写真提供:池内絵里 氏(琉球大学大学院 理工学研究科)
2016年の大白化から一年。死亡したサンゴが形をとどめたまま残っている。2017年9月, 石西礁湖。写真提供:池内絵里 氏(琉球大学大学院 理工学研究科)

 

その他、石垣島や宮古島で起こった2016年サンゴの白化について、観光事業者の皆さんが情報発信をしています。パッと見た感じですごくきれいに見える白化したサンゴの写真の数々。現場の方々の複雑な心境が伝わってきます。

 

 

2017年の沖縄の海で起っていること

2017年8月19日、恩納村にて撮影。リーフ内のシコロサンゴ、ハマサンゴの仲間が白化していた 。

 

2016年も白化が観察された恩納村のポイントでは、2017年8月にリーフ内で多数の白化群体を確認しました。他の地点の情報はまだ把握できていませんが、NOAA(National Ocean and Atmosphere Administration, アメリカの国立海洋大気庁)が出しているサンゴの白化注意報では、9月現在でAlert Level 2となっており、サンゴの死亡が予想されるレベルとなっています。

9月16日の時点でも沖縄近海はAlert Level 2となっている。引用:Daily 5km Satellite Coral Bleaching Heat Stress Monitoring, 2017年9月16日

 

まだ全体の情報がまとまっていないので2017年がどういう状況なのかは不明です。昨年と同様に台風が少なく、深いところにある冷たい海水と表層の温かい海水が撹拌されず、水温が高い状態が続いているようです。

暑かった…7月の沖縄 海水温が過去最高 風弱く日射が多い|沖縄タイムス, 2017年8月2日

 

サンゴの白化はなぜ起こる?

シコロサンゴの仲間。薄い葉のような形をしている。

 

ここでようやく本題です。そもそもサンゴが白化するとき、サンゴに何が起こっているのでしょうか?

サンゴはクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物の仲間で、炭酸カルシウムでできた白い骨格を作るのが特徴です。そしてもう一つの特徴として、サンゴの体の中には「褐虫藻(かっちゅうそう)」と呼ばれる小さな藻類が暮らしており、サンゴの体内で光合成をしています。

褐虫藻は名前のとおり褐色をしているため、多くのサンゴは茶色っぽい色をしています。この褐虫藻は、光合成をして作った栄養分をサンゴに渡し、サンゴも日光の当たる場所や光合成に必要な成分を褐虫藻に提供しています。このように、サンゴと褐虫藻は共生関係を築いています。

ちなみに褐虫藻がサンゴの体内に共生していることを最初に発見したのは、日本学術振興会が1934年にパラオに開設した「パラオ熱帯生物研究所」で研究を行っていた川口四郎博士です。1944年にその研究成果を報告しています。

日本人なら知っておきたい、日本人研究者のパラオでの活躍 ~パラオ熱帯生物研究所~|Ocean+α

 

 

サンゴの白化現象は、この褐虫藻がサンゴに消化されたり、体の外に吐き出されたりすることでサンゴの体内から失われ、サンゴの白い骨格が透けて白く見える現象です。

サンゴが白化する原因としては、強い光、高水温、低水温、低塩分濃度などのストレスが知られています。これらのストレスが褐虫藻が行う光合成反応に影響することで、活性酸素が発生します。活性酸素は、DNAやタンパク質にダメージを与えるやっかいな物質です。これがサンゴの細胞内で様々な障害を引き起こすため、サンゴと褐虫藻の共生関係が崩れると考えられています。

 

白化したハマサンゴ、シコロサンゴの仲間。

近年では褐虫藻がサンゴの体外に放出されるだけでなく、褐虫藻自体が色素を失って透明になったり、小さく縮小したりするなどの細胞異常を経て死んでしまい、白化してしまうこともわかってきました。

また、高水温下でのバクテリアの感染によりサンゴの白化が進むことも最新の研究で報告されています。傷ついたサンゴはバクテリアに感染しやすく、高水温で白化しやすいという実験結果が示されていました。海水浴客による踏みつけでサンゴが傷つくと白化を促進してしまう可能性も考えられますね。

 

白化したサンゴはどうなるの?

健康なサンゴは褐虫藻がもつ色素により茶色をしている。

 

勘違いされることも多いですが、白化したばかりのサンゴはまだ死んでいません。白化したサンゴに近づいて観察してみると、褐虫藻を失って透明になった小さなイソギンチャクのような形をしたサンゴのポリプがまだ生きているのがわかります。

そのため、例え白化したとしても環境条件が改善されればサンゴ体内で再び褐虫藻が増殖し、色を取り戻すことがあります。軽度な白化であれば毎年夏の時期に見かけるため、白化すること自体は珍しい現象ではありません。

 

白化したばかりのミドリイシ。
まだら状に白化しているハマサンゴの仲間。

 

それでは環境が改善されなかった場合、サンゴはどうなってしまうのでしょうか?

白化後もストレスに晒され続けると、白化したサンゴはそのまま死んでしまいます。体内に共生していた褐虫藻がいなくなり、栄養分を分けてもらえなくなったサンゴは、体内に貯蔵していた脂肪を分解して必要なエネルギーを補います。

そのため、白化して弱ったサンゴは貯蔵している脂肪の量が劇的に減ることが報告されています。そして、環境が改善されるより先に貯蔵した脂質が尽きてしまうと、先の石西礁湖の写真でもお見せしたように死んでしまうのです。死亡したサンゴは藻類に覆われ、下の写真のような姿になってしまいます。

 

少しわかりにくいが、褐色や紫色がかった藻類がサンゴの骨格を覆ってしまっている。
白化して死亡したミドリイシの仲間。

 

こうなってしまうと景観が悪化するだけでなく、生息する生き物にも影響がでます。1998年に起きた大規模なサンゴの白化現象の後、サンゴをエサにするテングカワハギやチョウチョウウオの仲間がいなくなってしまったという報告があります。昨年の大規模白化により、もしかしたら場所によっては生息する生物の種類が減っている可能性もあります。

昨年起こったような広範囲の白化現象で死滅したサンゴが回復するのには、数十年かかると言われていますが、過去の事例をみるとサンゴの種類によっては生息数が回復せずにその場所からいなくなってしまう場合もあるようです。

 

サンゴが白化したらどうすればいい?

まずは知ることから始めてもOK

 

サンゴの白化で変わっていく環境を短期間で劇的に改善することはほぼ不可能です。しかし、小さなことでもできることはあります。例えば、サンゴのストレスの原因を減らすために、農場から赤土が流れないようにしたり、海に流れ出る生活排水を減らしたり、サンゴにやさしい日焼け止めを使ったりと身の回りで始められることもあります。

また、そもそもサンゴがどういう生き物なのか、サンゴ礁がどういった環境なのかを知ることも重要です。図鑑以外にもサンゴやサンゴ礁の生き物を題材にした書籍がいくつかあります。そういった本を読んでみたり、実際にサンゴ礁の海へ足を運んだりするのも良いでしょう。

最近だとサンゴマップという一般市民が観察したサンゴの状態や生息情報を投稿できるWebコンテンツもあります。沖縄旅行の際や休日に海へ遊びに行った際に観察したサンゴの情報を投稿するのもいいかもしれません。これらの投稿情報を研究者がデータとしてサンゴ研究に活用もしていますので、サンゴ研究者を応援することにもつながりますね。

 

沖縄の海で起こっていることを紹介しましたがいかがだったでしょうか。沖縄の夏のピークは過ぎましたが、2017年の夏をサンゴ礁の海がどう乗り切ったのか、その結果がまとまるのはこれからです。2017年のサンゴ礁がどうなるのか、そしてこれから先の未来のサンゴ礁がどうなっていくのか、注目したいと思います。

★生き物を探したり観察したり、生態系や環境について学んだりするツアーを行っております。

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沖縄旅行をもっと楽しむ!島の自然を知る「エコツアー」をあなたが体験するべき3つの理由

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沖縄旅行といえば、観光施設をまわったり、ショッピングをしたり、時にはビーチでのんびりしたりと様々な楽しみ方がありますよね。その中でも特に「沖縄の自然」を楽しみたいという方におすすめなのが「エコツアー」です。

エコツアーとは、簡単に言うと「地域の自然や文化を対象にした観光」といったところでしょうか。学びの要素が含まれているので好奇心旺盛な方には特におすすめですね。

ガイドさんがいっしょに自然の中を散策するするスタイルがほとんどで、カヤックやウォーキング、トレッキング、シュノーケリングなど、いろいろなジャンルがあります。今回は沖縄旅行をさらに楽しむためにこのエコツアーをオススメする3つの理由をご紹介します。

 

自然体験が与えるポジティブな影響


森林浴でリラックス!なんて話を聞いたことがありませんか?実は自然の中で様々な体験をすることによって、体験した人の心と体にリラックス効果をもたらし、病気の予防に役立つという研究が報告されています。

特に森林浴に関する研究が多くあり、日帰りの森林散策ツアーによってポジティブな感情が増し、ネガティブな感情をやわらげることが報告されています。また、2泊3日の森林散策ツアーでは、ストレス状態をつくるホルモンが減った結果、病原菌から体を守る細胞が増えたり、がんに対抗するタンパク質が増えたりする変化が約1ヶ月続くといった研究報告もあります。

 

沖縄本島北部の森の中にて。真っすぐ伸びるヒカゲヘゴ。

森林浴に限らず、海が広がる景色や波の音にもリラックス効果があると言われており、頭上に青空、足元にサンゴ礁の海が広がる広大な景色に出会ったときの開放感もきっとあなたの心と体を落ち着かせてくれることでしょう。

 

サンゴ礁の浅瀬が広がる沖縄本島南部の海

また、自然体験は子どもたちにもポジティブな影響を与えます。日常的な自然体験が子どもの「生物多様性」に対する親近感とその保全意識を育むなど、自然に対する意識に大きな影響を与えるという研究報告があります。

実際に私たちのツアーに参加した子どもたちの中には、最初は怖くて生き物に触れなかった子が少しずつ慣れていって触れるようになったり、自分から積極的に生き物を探すようになったりと短い時間の中でも子どもたちの成長を感じられることがあります。

 

オオイカリナマコに大興奮の子どもたち

エコツアーに参加することは、普段外で遊ぶ機会が少なくなった子どもたちが自然や生き物に興味をもつ良い機会にもなるでしょう。

その他にも、単純に体を動かして汗をかいたり、美しい景色と出会うことで感性が磨かれたり、エコツアーでの自然体験は私たちの心身をより健康に、豊かにしてくれます。普段の生活で出会うことのない沖縄の自然の景色の中で、心と体の休息をとりながら自然体験をしてみませんか?

 

沖縄でしか出会えない自然を体験できる

沖縄旅行で欠かせない物の一つに沖縄の特産品など、沖縄でしか買えないお土産があります。

実は自然環境も同じで、世界の中でも沖縄でしか見られない自然環境ばかりなのです。国内でもっとも南に位置する沖縄県には、日本の他の地域では見られない南方系の生き物が生息しています。

南方系のチョウ、コノハチョウ。沖縄県では天然記念物に指定されている。
背中のターコイズブルーが美しいルリマダラシオマネキ。国内では南西諸島にのみ分布。

また、世界中で沖縄本島やその周辺の離島でしか見られない動植物も多く生息しています。

 

シリケンイモリ。沖縄本島とその周辺の離島にのみ分布。山のなかのため池などに多い。
平たい殻と殻のまわりの毛が特徴的なシュリケマイマイ。沖縄本島と瀬底島の固有種
オキナワトラフハナムグリ。沖縄固有亜種。ときどき色が黒い個体がいる。

また、沖縄本島では、北部と南部で自然環境が大きく異なっています。北部では酸性土壌が広がる一方、南部ではアルカリ土壌が広がっています。植物は種類によって生育できる土壌が異なるため、沖縄本島の北部と南部の森では植物の種類が大きく異なっています。

 

沖縄本島北部には大型のシダ植物「ヒカゲヘゴ」が生息している。
一方、沖縄本島南部の森ではガジュマルやハマイヌビワの入り組んだ枝幹がよく見られる。

動物たちにおいても、ヤンバルクイナやオキナワイシカワガエルのように北部のみに生息する生物や、クロイワトカゲモドキなどのように同種でも北部と南部で特徴が異なる生物も知られています。沖縄本島だけでみても、北部と南部で見える景色や出会える生き物がかなり異なっているのです。

オキナワイシカワガエル。沖縄本島北部(やんばる)にのみ分布。一見派手な模様だが、コケむした岩の上にいると目立たない。

本島北部の個体は、背中の斑紋が途切れているものが多い。
本島南部の個体は、模様がつながって背中の真ん中で一本の筋になっている個体が多い。

 

沖縄の魅力に気づかせてくれるガイドとの出会い

自分たちだけで歩いていたら見逃してしまう自然の魅力に気づかせてくれるのが「ガイド」という存在です。エコツアーのガイドは、ツアー参加者とコミュニケーションをとりながら自然体験を提供し、ケガや事故がないように安全管理を行ってくれます。

普通なら気にも留めない生き物たちの特徴を解説してくれたり、自然との関わり方を教えてくれたり、自然と私たち人間のつながりに気づかせてくれたりと、豊富な知識とユーモアを交えつつ、沖縄の自然の魅力を体感させてくれます。沖縄をより深く楽しむためにガイドの存在は欠かせません。

普段なら素通りしてしまいそうな植物もガイドがいれば興味の対象に。

そして自然の中へ立ち入る際の安全上の注意やルール・マナー、自然体験に適した道具や服装など、ガイドから自然との向き合い方や利用の方法についても学ぶことができます。自然体験を安心・安全に、そして適切に楽しむ際には、ガイドのアドバイスがあるととても心強いです。

また、沖縄リピーターの中には、来沖時に必ずエコツアーを頼むほど仲の良いガイドがいたり、仲良くなったガイドとSNSで交流して沖縄情報を集めたりと、時には「沖縄の友人」といったレベルまで親交が深まることもあります。

 

わかりやすいようにいろいろな道具を使って解説してくれます。

ちなみにキュリオス沖縄では、ツアー参加者をガイドする際には、参加者の好奇心をいかに育むことができるかを意識してご案内しています。また、沖縄だけで完結せず、参加者が地元に帰った後もいつもの風景がちょっと違って見えるように「自然を見る視点」をお伝えできればと考えています。

ガイドによってツアーに対する想いや案内する方法、得意な分野が異なるので、ぜひいろいろなガイドと沖縄の自然を巡ってみてください。皆さんの知らない沖縄をきっと教えてくれますよ!

名護市でのカヤック・トレッキングは「おきなわさんぽ」(名護市)

■体験ダイビング・シュノーケリング・リバートレッキングなら美ら島探検隊「TLEBO(トレボ)」(本島北部)

■カヤックフィッシング・カヤック・トレッキングなら「ハーモナイズ。」(本島中北部)

■那覇から40分!沖縄のサンゴ礁とガジュマルの森ツアー「キュリオス沖縄」(本島南部)

 

さて、沖縄のエコツアーを体験すべき理由はいかがだったでしょうか?沖縄の文化は自然とも密接な関係にあるため、自然体験を通して沖縄の文化や歴史にまで話が広がるかもしれません。

広大な自然の中で沖縄の海や森と一体になる感覚や沖縄に対して湧く新たな興味・関心、訪れるたびに異なる沖縄の生き物との出会いなど、沖縄に来たなら体験して欲しいものがエコツアーには詰まっています。

エコツアーへの参加が皆さんの沖縄に対する興味をさらに育ててくれることでしょう。沖縄に来た際には、ぜひエコツアーにご参加ください。皆さんと自然体験できる日を沖縄でお待ちしています!

今回ご紹介したような、沖縄のサンゴ礁とガジュマルの森ツアーが楽しめるキュリオス沖縄へのお申込みはこちらからどうぞ!

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泡瀬干潟観察会でメナガオサガニハサミエボシに出会いました!

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4月15日(土)に泡瀬干潟を守る連絡会主催の泡瀬干潟観察会に案内役として参加しました!

天気はちょうどよい感じの曇り。風も涼しく、快適に実施できました。

集合場所の浜。

 

出発前にアーサ汁が配られました。貝も入っています。ごちそうさまでした!

 

アナアオサ(左)とヒトエグサ(右)。やわらかさが違うね、と触り比べ。

アナアオサは2層の細胞でできているけどヒトエグサは1層の細胞でできているのでやわらかさが違う?触ってみていかがだったでしょうか。ヒトエグサは”一重草”ということですね。

小さいゴマフクモヒトデ。子どもたちに大人気でした。

 

左からホウシュノタマ、キンセンガニ、オヒルギの赤い萼。

 

小さいジャノメアメフラシ。目が可愛いと人気でした。

指先で背中をグリグリすると体内に殻が入っているのがわかります。アメフラシは殻を退化させた貝の仲間(軟体動物)。

ウミケムシの仲間?よく見るとかわいい。

 

ウロコムシの仲間?

 

ひょっこりと殻が水面から顔を出すハボウキガイ。

 

参加者が見つけたメナガオサガニに赤いハサミが・・・と思ってよく見てみると・・・

3本目の鋏脚ではなく、エボシガイの仲間っぽい。後で調べてみるとメナガオサガニハサミエボシ Octolasmis unguisiformis のようです。エボシガイは「ガイ(カイ)」とついていますがフジツボの仲間で甲殻類になります。ハサミに見えるので名前に「ハサミ」と入っているのでしょうか。ということはこの位置に特異的に着生するのでしょうか。そうだったらよくこんなところに・・・。

なんて感心していたらつい先日環境省が発表した海洋生物レッドリスト2017にて絶滅危惧IA類に指定されていました。絶滅危惧IA類は「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」というレベルになります。貴重な生き物だったんですね。

 

ちなみにメナガオサガニにはオサガニヤドリガイという小さな二枚貝も寄生(なのか共生なのか、関係性は不明)するようです。

ナマコ三兄弟。クロナマコ、トゲクリイロナマコ、ハネジナマコ。

 

クルマエビの仲間?参加者が砂を掘ると偶然発見。

 

今回の観察会のためにキュリオス沖縄の職人・宮崎に秘密兵器を製作してもらいました。

自作のヤビーポンプ。

砂の中に生息する生物を吸い出すヤビーポンプです。市販のものがあるのですが、日本国内では販売されておらず、手に入れるにはオーストラリアなどから個人輸入する必要があります。ということで作ってもらいました。

砂中泡瀬干潟をしばらく歩くとにはボコボコと小さな砂山に遭遇します。ゴカイやギボシムシ、ユムシの仲間など、砂の中に生息する生き物が排泄した砂が小さな山になっています。

そんな場所を見つけて試しに使ってみましたが結果はイマイチ。もうちょっと回数を重ねて使用してみたいところですが、道具そのものにも改良の余地がありそうです。
(使用の際はフィールドを荒らすことがないようにやたらめったらに使うことはしませんでした。)

 

当初の予想の倍近い参加者が集まって驚きましたが、事故やケガなく観察会は無事に終了!次回は8月に再度観察会を行う予定です。それまでにヤビーポンプの改良をしなくちゃ^^;

 

(仲栄真)

 

キュリオス沖縄では砂干潟と岩礁帯が隣接するフィールドでツアーを行っています。そちらもぜひ!

干潟ウォッチング!海の生き物の宝庫「亜熱帯の干潟」を訪ね歩いてみよう

生き物探しリーフトレッキング! 「サンゴ礁の海」で専門家ガイドと一緒に生き物さがし!

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リスクマネジメント講習に参加してきました!

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だいぶ日が経ってしまいましたが・・・。

2017年1月10日(火)にNPO法人エコツーリズムセンター(通称:エコセン)主催のリスクマネジメント講習を宮崎・仲栄真が受講してきました。ツアーの安全管理について体系的に学び、同業者の皆様と情報交換する良い機会となりました。

 

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塚原俊也 氏(くりこま高原自然学校 校長)が講師を務め、ご自身の経験談含めとても有意義な情報を提供していただきました。

 

リスクマネジメントとは

野外での体験型アクティビティやエコツアーは、自然を相手にする、または自然環境下で実施することから様々なリスク(講習の中では”不確実性“と表現)が存在します。「リスクマネジメント」とは、そのリスク(不確実性)を対応可能な範囲に収めたり、万が一の事態になった際に被害を最小限に留めるためにやりくりすることで、今回の講習ではそのための考え方や基礎的な知識を学びました。

その中で印象に残っているものを一つご紹介。ハインリッヒの法則とは、1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故が起こり、300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったがその可能性があった出来事)が存在するという法則です。

 

ハインリッヒの法則
ハインリッヒの法則。1929年にアメリカのハーバート・ウィリアム・ハインリッヒによって提唱された法則。実際の労働災害を統計的に調べて導かれた法則とのこと。

 

ヒヤリ・ハットを減らせば、重大事故や軽微な事故が起こる可能性を抑えることができます。そのためには、日頃のヒヤリ・ハット事例を記録していき、それを安全管理マニュアルの作成等の日頃の取り組みに反映することが特に重要とのことでした。

 

安心・安全なツアーの実施のために

キュリオス沖縄では、ツアー事業を始める際に今回と同様の講習会に参加するなどして安全管理に関する情報収集を行いました。また、フィールドでの活動経験の豊富な先輩方にもアドバイスをいただきながら安全管理マニュアルを作成しました。

安全管理マニュアルでは、どういうときにツアーを中止・中断するのか、もしもツアー参加者が怪我をしたらどのように対応するか、そして緊急時の対応手順やリストアップした緊急連絡先などの情報をまとめています。

昨年(2016年)は沖縄県内においてビーチでの落雷事故やマダニによる感染症の発症などのニュースも話題になっていましたので、それらの事例も参考に見直しを検討しているところでした。今回の講習で新たに得た情報やリスクマネジメントに対する考え方を日頃の安全管理にうまく反映させて、これまで以上に安心・安全なツアーを提供できるようにしたいと思います。

 

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安全管理ハンドブックを教材としていただきました。

 

ツアーを選ぶ指標として

昨年は3月に西表島全域が国立公園となり、9月にはやんばる地域も国立公園に指定されました。これらの動きは世界自然遺産登録に向けたものであり、国は2年後の登録を目指して活動しています。

もしもやんばる地域が世界自然遺産に登録されたら、沖縄のエコツアー事業者は急激に増えるのではないかと予想されています。現状でエコツアー事業を始めるにあたって必要な資格や登録制度は特になく、誰でも開業できる状態にあります。そのため、事業者の数が急激に増えると、中には安全管理が不十分な事業者も出てくるかもしれません。

そうなると、体験ツアーを利用する際に事業者の安全管理体制やガイドスタッフの安全管理に関する講習の受講履歴、資格の有無を事業者を選ぶ際の指標として重要になってくるかもしれません。エコツアー事業者もどのような安全対策を行っているのか、きちんと情報発信しておく必要がでてきそうです。

沖縄で体験型ツアーを利用する観光客の皆さまもぜひ安全管理に関する情報をショップを選ぶ指標にご活用ください。そういった取り組みに力を入れている事業者が選ばれるようになれば、エコツアー事業者全体の意識がより高まってくると思います。

事業者と利用者の双方から「安心安全な体験」が提供できる沖縄観光にしていけるといいですね。沖縄で体験型ツアーに参加する際のご参考になれば幸いです。

 

 

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沖縄キャリア教育EXPO2016に出展しました!

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2016年12月23日に沖縄女子短期大学で開催された沖縄キャリア教育EXPO2016(主催:有限会社オーシャン・トゥエンティワン)に出展しました。

キュリオス沖縄は、会場内に設置された体験展示「多様な学びとの出会い」という企画に参加・出展。これまで活動してきたツアーや展示イベントの中で見られた子どもたちの学びについて紹介させていただきました。また、いつものようにちょっとしたハンズオン展示も行いました。

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今回の展示企画の主旨。

 

今回この体験展示全体は、仲栄真が以前よりお世話になっているてぃあんだぁクラブの佐渡山要先生が中心になって企画しており、子どもたちに自然体験を提供している団体としてキュリオス沖縄にお声がけいただきました。展示会場にはいくつかの団体がそれぞれの活動紹介を行っており、会場内は企画タイトルの通り、様々な子どもたち・ご家庭に対する多様な学びの機会を表す場となっていました。

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ホームスクール@おきなわさんのホームスクーリングサポートのカテゴリー。いろんな団体と協力して多様な学びの場を作っていました。「自然教室」のところにキュリオス沖縄の名前もいれていただきました。

 

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キュリオス沖縄のブース。ツアー中に見られた子どもたちの学びの一例をご紹介させていただいました。

 

私たちのブースでは、ツアー中に見かける「生き物が苦手な子」が実際の生き物に触ってみるという挑戦について一例を取り上げました。苦手な生き物に触ってみるという体験の中で自信をつけたり、苦手だった生き物について興味をもつ過程について紹介させていただきました。

 

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県内人工ビーチの砂、浜松にある中田島砂丘の海岸の砂を展示。海岸の砂もいろいろ違いがあります。

 

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オキナワアマビコヤスデにブラックライトを当てると・・・。前日に別の企画で使用したついでにお持ちしました。

 

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蛍光が観察できます。蛍光の役割についてはよくわかっておらず、そもそも意味などない、という話もあります。

 

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カタツムリの殻をよく観察したことはありますか?種類によって殻の形がどう違うのか、見比べてみるとなかなか発見があっておもしろいです。

 

多くの方にご来場頂き、キュリオス沖縄の紹介だけでなく、県内の教育事情についてもいろいろと情報交換をすることができました。

また、イベント中に企画されていたシンポジウムにも最後に参加することができました。多くの方が沖縄の子どもたちの未来を考えて熱心にキャリア教育へ取り組まれているのだと実感しています。

キュリオス沖縄もより一層、沖縄の教育へコミットできるよう、企画していきたいと思います。

 

(仲栄真)

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日本サンゴ礁学会へ参加してきました。

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12月1日から始まっていた日本サンゴ礁学会へ参加してきました。

といっても何か発表したわけではなく、情報収集やお仕事関係のごあいさつ、友人の研究発表を聴きに、といった感じでした。早く発表できるネタを用意したいところですね。

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サンゴ礁学会のホームページでニュースレターが無料公開されています。こちらに今回の学会中に発表された研究のタイトルなどが公開されています。

今回は2年ぶりくらいに参加でした。久しぶりにお会いする方々とごあいさつしつつ、初日は自由集会へ。自由集会とは、学会会員が自由にテーマを設定してそれに沿った発表者を集めて開くセミナーのようなものです。

最初に参加したのは地球科学分野と生物学分野の研究者の方々による自由集会でした。発表していた地球科学分野の研究者たちは、過去の気候や環境、サンゴがどのように生息していたのか過去の地球環境についての研究を発表していました。

現在につながる過去の環境・生態系を知ることは、現在を知る上でも重要なのです。

一方で生物学分野の研究者たちは、現在ではどんなサンゴがどのように生息しているのか、集団遺伝学や生態学、分類学の研究手法を用いて現在のサンゴ群集についての研究を発表していました。

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2日目はなんとか午後のポスター発表から参加。会場の都合で今回発表予定の半分しか見て回れず。3日目は北部でツアーがあったのでほとんど出れず。最終日は那覇マラソンを横目に口頭発表と一般公開イベント「北琉球におけるサンゴ礁、研究・保全の現状と課題」に参加していろいろとお話を聞いてきました。

 

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スタート直後のランナーの皆様

 

2日目に参加した自由集会は今年の夏に起こった大規模な白化現象について情報交換する場となっておりました。

ちょこっと映ってました(^_^;)

ここで話し合われたことは後日に学会から総括として公開されるとのこと。サンゴの白化現象を気象災害と捉えてはどうか?という提言や白化ストレスに強いサンゴ株の発見など、とても興味深い内容でした。

 

ドタバタとした週末になりましたが、新たな情報を得たり、久しぶりにお会いする方々にごあいさつできたのはとても良かったです。これからのツアーやフィールドの保全に活かしていきたいと思います。

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雨だったのでウフギー自然館へ。

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昨日は早朝に雨音で目が覚めてちょっとため息。というのも午後からやんばるでツアーの予定だったのです。

今回はとある事業の中のイベントということもあり、雨天時の代替プランへ切り替え。朝からドタバタと各所へ調整しながら向かった先は国頭村にある「やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館」!

 

午前のうちに施設内の下見と案内の流れを確認し、ウフギー自然館のスタッフの方にごあいさつと簡単な打ち合わせ。そこから集合場所のおおぎみ道の駅へ。雨は止む気配なし。ですよねぇ。

時間になったので参加者と移動してウフギー自然館へ。本当は山の中に入るはずだったので、ちょっとしょんぼり気味な小学生もいましたが、中に入ったら時間いっぱい楽しんでもらえました。

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カウンターにあったヒトデや魚。ヒトデは作ってみたいですね。ブース展示などの際の飾りに良さそう。他にもキジムナーの歯ブラシ(!?)なんかもありましたよ。

 

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ホタルの提灯。テリハボクの実に穴を開ける&フタ部分をカットしてひもを通す。中に捕まえてきたホタルをいれて提灯にするそうです。割らずに穴を開けるのが大変そうだけど、来年はこれ作ってホタルツアーかな?

 

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400円で購入。協力金として保全活動や教育活動に活用されるとのこと。やんばるの生きものがイラストと文章付きで紹介されています。鳥類の情報が豊富そうだったのとイラストが可愛らしかったので購入。

 

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Instagramのレイアウトで編集してます。やんばるの四季。

お気に入りの展示はこれかな。季節の変化を自分で感じられるようになると心豊かに生きられるのではないかと思っております。館内には他にも音声や映像を使ったすばらしい展示が多数あるのですが、どたばたで写真を撮っておらず・・・。

展示の中にはロードキルや外来種問題を取り扱ったものもあり、普段のツアーではこういう問題についてはちゃんと話せてなかったなぁとちょっと反省。うまくお伝えできるように何か案を考えたいと思います。

館内では20分ほどのシアターでやんばるの自然を学べたりもします。子ども向けのクイズシートなんかもあるので楽しく学べること間違いなし。沖縄中南部にお住まいの方や、沖縄北部へ遊びに来た観光客の皆さまもぜひやんばる野生生物保護センター ウフギー自然館でやんばるの自然を学んでみてはいかがでしょうか。

<キュリオス沖縄の森ツアーもよろしくです!>

 

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外に出てみたら・・・

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今日は他のスタッフが出払っていて自分ひとりだけ事務所で作業。

最近はいろいろとデスクワークに追われている日々なのですが、特に天気の良い日なんかはつらさ倍増ですよね・・・。

ということで今日はベランダに出て青空の下で作業してみました。

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事務所にまだ机がなかったときに実家から持ち出してきた明らかにビーパ用のテーブルとイス。

 

風が気持ち良いので作業も捗ります。(※注意:遊んでいるわけではありません。)

作業をしていると鳥の声が。真上を見上げるとなんか飛んでいる!

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iPhoneしかなかったので・・・。ぎりぎりわかりますでしょうか。

 

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なんとか判別できそう。

 

不鮮明ではありますが、おそらくミサゴ。海岸の近くに生息しており主に魚類を捕食します。5羽がぐるぐる旋回しながら東の方へ流れていきました。事務所は海の近くといえば海に近いので、まあ、見れるもんなんですね。

たまには違う場所で作業してみるのもいいなぁと、最近は部屋にこもりっきりな1日が多かったので外での作業は良い気分転換になりそうです。

 

(仲栄真)

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沖縄市はやんばるの入り口?!トークイベントに行ってきました。

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日曜日は午後から沖縄市郷土博物館へ。現在開催されている企画展「沖縄市の自然 やんばるの入り口」のサイドイベントとなるジョイントトークイベントに行ってきました。

今回のトークイベントでは、沖縄市郷土博物館学芸員の刀禰浩一さんと沖縄市を研究フィールドにしている沖縄科学技術大学院大学(OIST)の吉村正志さんが講演を行い、その後に会場からの質問に答えていく流れとなっていました。

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沖縄市郷土博物館より。サイドイベントの詳細はリンク先へ。野外での観察会などもあるようです。

 

刀禰さんの「なぜ沖縄市がやんばるの入り口なのか?」というテーマのお話はとても興味深く、沖縄市への印象が変わるほどでした。勉強不足なせいもあり、沖縄市の自然環境といえば「泡瀬干潟」がパッと思いつくくらいだったのですが、陸上の自然もすばらしく貴重なものだったんですね。

ちょっとだけネタバレすると、沖縄市北部の地質はやんばる地域と同じ名護層と呼ばれる地層が分布しているため、そこにはやんばる地域と共通する動植物が生息しています。イタジイ林やヒカゲヘゴ、オオシマトラフハナムグリ、コノハチョウ、イボイモリなどなど、やんばるで見られる生き物が多く生息しているそうです。なんだかやんばるが近くに感じてきますね。

 

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OISTの吉村正志さん。現在進行中のOKEON 美ら森プロジェクトについて紹介していました。

 

OISTの吉村さんは沖縄本島全域で行われているOKEON(Okinawa Environmental Observation Network)美ら森プロジェクトの紹介と「市民科学」の重要性についてお話していました。研究者にとって市民の皆さんが味方になることは心強いどころか、データ・標本の収集や解析など実務的にも大変重要であると熱がこもっていました。研究者だけでは広い範囲での定期的なデータ収集はとても難しいので、市民の皆さんの手を借りたい場合もあるのです。

講演後にも少しお話させていただきましたが、研究プロジェクトに対して単純にFacebookでいいね!したり、Twitterでリツイートしてくれるだけでも十分支援になり得るとのことでした。それだけ反響があればマスメディアが取り上げてくれるし、それによりさらに広くプロジェクトの意義を周知することができる、と。近年では研究費を広く一般から募るクラウドファウンディングで調達する研究者もいますしね。

現在は博物館や行政、県内の高校と連携してプロジェクトを進めているそうです。そういった研究プロジェクトを進めるためのシステムに関するお話もとても興味深かったです。

 

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講演してくださったお二人が会場からの質問に答えまくっていました。

 

来場者からは、ドングリやクワガタの採集のコツから博物館の役割とは?、人と自然が共存するための課題とは?といった難しいけど重要な質問がなされ、お二人がそれに答えてくれました。

そんな感じで大盛況の中、トークイベントは終了。

トークイベント後には企画展に合わせて制作された冊子を手に入れていざ企画展示へ!と思ったらいろいろと話し込んでしまい時間切れ。また次の機会にゆっくり見に行くことにします。

充実した内容となっています。沖縄市に生息する生物、やんばるに生息する生物が広く紹介されています。博物館にて販売されています。

 

沖縄市郷土博物館は入場無料となっているのでぜひ一度足を運んでみてください。企画展には上で触れたOKEON 美ら森プロジェクトのコーナーもありましたよ!

 

(仲栄真)

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八重瀬まち歩きに参加してきました!

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今日は朝から八重瀬町の具志頭遊歩道へ。

八重瀬町ガイドの会が主催するまち歩きに参加してきました。先日の私たちのモニターツアーに地元のガイドの方や役場の方も参加していたので、「今度はこちらにも」とご招待され、情報交換も兼ねての参加となりました。

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八重瀬町の観光キャラクター「やえせのシーちゃん」がお出迎え。

 

今回のガイドさんは八重瀬町在住の地元の方でした。八重瀬町ガイドの会のまち歩きでは地元の方が案内してくれます。森林浴で日頃の疲れを癒やしましょうと声かけをして、さっそくスタート。

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遊歩道入り口でさっそく。チシャノキの花。

 

具志頭遊歩道へ入ってすぐはこんな感じです。ここではガジュマルやハマイヌビワ、アマチャヅルをここで解説されていました。ハルサー仕事の経験者がいたので、沖縄三大雑草(!?)であるムラサキカタバミ、ハマスゲ、ハイキビはやっかいだよね、と雑草の話で盛り上がっていました。

 

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トウヅルモドキ。祭事の際にノロが頭に巻いていたらしい。馬のムチにも使っていたそうです。

 

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いつものメンバー、ナナホシキンカメムシ。

 

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ルリタテハの幼虫がサルカケミカンに。あまりに毒々しいので皆さんびっくりしていました(^_^;)

 

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そういえば先日のモニターツアーではシンジュサン(大きな蛾!)の幼虫がサルカケミカンについていました。美しい。

 

その後も植物を中心に紹介してもらい、解説では植物の方言名をたくさん教えてくれました。オオバギの方言名「チビカタマヤー」で盛り上がりつつ、どんどん進んで海岸へ。

海岸に出たら場所の説明をして、今度は海岸植物を見ていきました。

 

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ハリツルマサキの実。ハート型をしているので見つけたら恋が成就するかも!?と言われたので必死に探してみました。

 

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アオガンピ。枝の繊維で上等な和紙が作れるそうです。

 

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えぐれてる部分をノッチと言います。沖縄南部は土地が隆起したので現在の水面より高い場所に位置しています。砂浜には離水ノッチも。

 

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ノッチの近くに大きな凸凹。中を覗いてみると・・・

 

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塩ができてる!?微妙に環境条件が違うのか、塩がわいている凹みは限られていました。

 

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グンバイヒルガオ。たくさん咲いていました。

 

遊歩道の上りがきついので、今回はぐるーっと回り道をしてスタート地点まで戻って解散。地元八重瀬町からの参加者もおり、「自分の住んでいる地域にこんな自然が残ってるなんて!」とよい発見があったようです。八重瀬町ガイドの会の皆様、ありがとうございました!参加者の皆様、お疲れ様でした!

 

解散後は天気が良かったので具志頭城跡のある高台へ。

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サンゴ礁地形がよくわかりますね。こうしてみると岩礁帯がかなり広いのがわかります。八重瀬まち歩きではイノー観察も行っているそうですよ。

 

天気もよく、涼しい風が吹く中でのまち歩きとなりました。

今回歩いた具志頭遊歩道は私たちもツアーコースに加えていますので沖縄旅行の際はぜひご利用ください。

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