※この記事は2018年公開、2026年5月29日加筆訂正・画像差し替えです。
「ヤシガニ」をごぞんじでしょうか?
テレビなどのメディアでもときどき取り上げられるので、写真や映像で見たことがある人も多いかもしれません。
カニやエビに少しずつ似ているけれど、でもどちらでもない、とても奇妙な形をした生き物です。

エコツーリズム&教育のキュリオス沖縄が届おけする、沖縄自然体験ツアーへようこそ!
※この記事は2018年公開、2026年5月29日加筆訂正・画像差し替えです。
「ヤシガニ」をごぞんじでしょうか?
テレビなどのメディアでもときどき取り上げられるので、写真や映像で見たことがある人も多いかもしれません。
カニやエビに少しずつ似ているけれど、でもどちらでもない、とても奇妙な形をした生き物です。
北風吹きすさび寒い日が増えてきた沖縄ですが、こんな時期にこそ楽しめるフィールドがあります。それはビーチコーミング(以下ビーチコ)です。
気温が下がってくると地表で活動していた生き物たちはだんだん少なくなっていき、あまり目立たなくなっていきます。そこでオススメなのが土壌動物の観察です。
「結局、沖縄で自然観察にオススメなシーズンはいつ?今行ったら何が見られるの?」そんな疑問に答えます。
新北風(ミーニシ)も吹き始め、すっかり秋になった沖縄島。
このまま気温が下がり冬になると生き物もいなくなる…と思われがちですが、そんな事はありません。 沖縄島では冬に観察できる生き物もたくさんいます!今回は秋や冬に観察できる植物を紹介していきます。
少し時間が開いてしまいましたが、9月27日、学習院高等科の修学旅行の「リーフトレイルコース」のガイドを担当させていただきましたので、そのお話を。
当日は9/27は、台風(のちに沖縄に大停電をもたらす台風24号、アジア名❝チャーミーTrami❞)が沖縄本島のすぐ南まで接近。開催も危ぶまれる中、奇跡的にまったく雨も降らず、雷も鳴らず、風もたいして強くはならず、無事に1日のプログラムを完結できました。

コースは恩納村内を回るもので、
9:00集合
万座毛でサンゴ礁地形の見学
グラスボート乗船、サンゴ礁の観察
恩納村博物館見学
昼食
干潟の生き物観察
サンゴの種苗を見学
16:00解散
というものだったのですが、台風の高波の影響により前日の時点でグラスボートの欠航が決定。
平底船であるグラスボートはサンゴ礁を俯瞰(ふかん)して観察できる&さらにその状態でしゃべることができる(シュノーケリングはしゃべれない)という素晴らしい自然観察ツールなのですが、少し波が高いと出船できないのがネック。まぁ当日の高波なら、グラスボートではなくどんな船でも無理でしょう。
当日の朝、天候に関する不安を抱えつつ、生徒さん方が宿泊されているホテルで合流。
前日夜に打ち合わせをしたのですが、皆さん本当に好奇心旺盛で、沖縄の海の生き物や自然に興味があってこのコースを選択したとのことで、こんな天気ではありますが、これは何とかして面白いものを見て帰ってほしいところです。

まず向かったのが万座毛。ここはとても有名な景勝地・観光地ですが、ダイナミックな海蝕洞などの地形が見られます。


ここでは、このような琉球石灰岩の段丘がどうやってできた、みたいな話からスタート。サンゴの造礁作用のスケール感などを感じてもらいました。
話をしていて驚いたのは、なんとこの高校に「地学部」という部活があるということ。
「あるのが普通という感覚だった」と先生はおっしゃってましたが、「科学部」として1つにまとまっている学校や、あっても「生物部」「化学部」「物理部」という学校が多い中、「地学部」は相当珍しいのではないでしょうか。鉱物や地形をはじめとして、天文や気象まで扱う部活、とのこと。
そしてなんと、参加した生徒さんの中にこの地学部所属の生徒さんがいて、以後随所で地形の写真を撮りまくったり、「ツルハシもってきて叩きたい…」と、持病を発症して楽しんでいました。
ちなみに生物部は部長さんが来てました。

この後グラスボートに乗る予定だったのですが、船が出ないとあっては仕方ないのでビーチコーミングに変更。
ちなみに「ビーチコーミング」は、海岸の漂着物や貝殻やサンゴのかけらを集めて楽しんだり、観察したりする活動を指します。
見たことのない面白い花がある!と食いついてくれたのは、おもに海岸に生える低木クサトベラの花。

奇妙な形に見えますが、花を訪れるハチなどの背中に確実に花粉をつけ、それを別の花の雌しべで確実に回収する形になっています。
ここで、ビーチコーミングのコンセプトを説明した後、目の届く範囲で散ってもらって捜索開始。
こんな具合に岩のくぼみにたまった砂をすくって探すと…
ありました、ホシズナです。
ホシズナは有孔虫というアメーバ状の生物が持っている殻で、比重が軽いので波にのってこうした岩場のくぼみに打ち上げられます。
ホシズナやタイヨウノスナといった、炭酸カルシウムでできた有孔虫の殻は、サンゴの骨格とともに、サンゴ礁の砂や地形ができる材料となっています。

くぼみにたまった砂はこんな感じ。肌色のつぶつぶは、全てホシズナやタイヨウノスナなどの有孔虫の殻。このうち、トゲが削られずちゃんと残っているものを「ホシズナ」と呼んでいるだけなのです。
この他にも高波でかめ穴に取り残されてしまったルリスズメダイを発見したり…
何かの頭骨を発見したり。マングースでは!?と騒いでいましたが、ネコでしょうね。マングースの頭骨ならもっと細長くて小さいはずです。
みんなで拾ったものを持ち寄って、サンゴの骨格などをネタにサンゴの形態・生態、生活史などのお話。
一見なんてことのない砂浜にも、目の前の海の生物や環境に関する情報の切れっ端がたくさん落ちているのです。
昼前に恩納村博物館に移動。今回、同博物館学芸員の方に展示の解説をお願いしました。
ここでは、サンゴ礁の自然がかつて人々の暮らしとどのように関わってきたか、というお話を中心に解説していただきました。サンゴ礁や山の自然を利用する際の道具やそのレプリカが多く展示されています。
個人的には、単発で見学に行ってすごく楽しめるか?というと、よほど史跡が好きな人でないと難しいかな、と思いますが、他のアクティビティ(たとえば釣りとか)の行きや帰りに訪れて見学していくと、いろんなものがリアルに繋がって見えるのではないでしょうか。家族でのお出かけがてら、にもオススメです。
「隣のコミュニティーセンターの最上階で海を見ながらご飯を食べれる」という前情報だったので行ってみたら、何ていうか、オシャレなぼっち飯空間でした。飯食いながらコミュニケーションは難しい感じ。
いろいろ雑談をしましたが、「家族でレンタカーを借りて沖縄旅行に来たら、川か海で放置してもらい、1日遊んで夕方回収してもらう」という猛者もいました。

心配していた天候もなんとか持ったので、午後からはサンゴ礁と干潟の自然観察に。

シオマネキの仲間を見たり、

ソデカラッパの独特すぎる形態に興奮したり。
「右のハサミを缶切りのように使って巻き貝を割る」なんてネタは知っている生徒もいましたが、砂に潜る様子を観察してもらうと大喜びしてくれました。

もう何も言わんでも、こんな感じで生き物を見つけては観察、という光景があちこちで繰り広げられていました。
転石下の生き物探し。
転石を裏返したときは、かならずもとの位置・もとの面が下になるように置き直します。その際、転石で潰してしまわないように、目立つ生き物はなるべくすぐ側に避けておきましょう。

こちらは卵を産んでいたハナビラダカラ。

たくさんいたナガウニ。サンゴ礁でもっとも普通に見られるウニです。

目立つツートンカラーのノシガイ。

そして毛の色がやたら明るいケブカガニ。

スーパーサイヤ人だ!と喜んでいただけました。その発想は無かった。眼赤いし。
テンジクダイの仲間(テンジクダイ亜科)の幼魚。
ヤワラガニの仲間?非常に小さいカニ
サメハダヤドカリ?が殻の上で大事に育てていたイソギンチャク。この仲間は自分の貝殻にイソギンチャクをつけて、その刺胞の毒で実を守ろうとする習性があります。
転石下で見つけたイレズミハゼの仲間。かわいらしいですね。
誰かが面白いものを見つけるたびに、散ったメンバーを呼び集めて解説したり、問いかけをしたり。
シャコガイ。この色模様は…シラナミでしょうか。

そしてオオイカリナマコ。ナマコはこうしたバットに水を張って入れると、水中にいるときの「本来の姿」を観察しやすいのですが…1匹のナマコでバットがいっぱいですね。
こちらはジャノメナマコ。
ふだんは小石や枯れ葉をまとって偽装しています。
「ベタベタしているわけでもないのに、どうやってくっついているんですか?」―こんな良い質問も。正直、正確なところはよく分かりません。粘液でくっつけていると言われていますが、はがした後触ってみてもネバネバ、ベタベタなどしていません。
ミノガイの仲間。触手のような突起をすべて貝殻に収めることはできず、このまま貝殻を開閉させてパクパクと泳ぎ回ります。「いっそ貝になりたい」みたいな貝観とは真逆な貝です。
ミナミイワガニ。テトラポッドなどにもついていますが、人影を見るとすばやく隠れてしまいます。運良く捕まりました。
ハサミや眼の下など、よくみるととても美しい色彩をしていますね。
フトユビシャコの仲間。
シャコの仲間は前あし(捕脚)の先がふくらんでいて非常に硬く、その部分を高速で振り上げることで「パンチ」を繰り出します。
この攻撃で貝を割ったり、魚を気絶させて(というか殺して)食べるといわれています。威力はかなりのもので、水槽のガラスが割られた、みたいな話もけっこうよく聞きます。

目の前の生きたサンゴを題材に、サンゴの生態や、サンゴという生き物がサンゴ礁という環境をいかに支えているか、といったお話もしました。
こちらはクロユリハゼの仲間の幼魚。潮溜まりにいっぱいいました。
まんまるなヒトデ、マンジュウヒトデ。
*【観察する際の注意】マンジュウヒトデ、コブヒトデを観察される方にお願いです。これらのヒトデには、わりと高確率でヒトデヤドリエビの仲間がついています。

こんなやつです。
マンジュウヒトデやコブヒトデを無造作に持ち上げてしまうと、これらのエビが取り残され、周りの魚に捕食されてしまうこともあります。特定の種類のヒトデにしか共生せず、個体数の多いエビではないので、大事にしたいものです。
なるべくヒトデを水ごとバットなどに入れて観察しましょう。エビも観察できて一石二鳥です。

こちらは、かなり陸よりの潮溜まりにいたカエルウオの仲間(タマカエルウオ?)。
敵に襲われたり、潮溜まりの水温が熱くなったりすぎると、しっぽ全体を使ってピョンピョンと水のない場所を跳ねて逃げることができます。プラケースなんて、入れたそばから飛び出していきます。
散々楽しんで、そろそろ撤収という時間なのに、生き物を見つけては盛り上がる生徒さんたち。良い眺めだ…と思いつつも、スケジュールもあるのでそうも言ってられません。

これまでの写真の絵面があまりに修学旅行らしくないので撮らせてもらった1枚。
このあと最後に、バタバタしていて写真はないのですが、サンゴ種苗を生産している漁港に行き、種苗を観察。
種苗の生産方法や移植方法などとともに、「移植だけでは絶対に沖縄のサンゴ礁は回復しない」というお話もさせていただきました。何らかの原因があって減ったものは、原因を取り除かなければ長期的に回復しませんし、サンゴ礁の生態系を回復させるなら数種類のサンゴだけでなく、そこに生きる様々な生物が暮らせる環境を取り戻さなければなりません。比較的手頃にできる移植ばかりが先行している現状は、問題が多いです。
と、ここで時間がきたので漁港を後にし、ホテルに帰着。
締めはどんな話にしようか迷いましたが、皆さん既にめちゃくちゃ自然や生き物が好きなので、「今楽しむばかりでなく、自分や子供・孫の世代までが、今後もこういう楽しみ方をできる場所を残していくためにどうすればいいか考えよう」というようなお話をしておしまいにしました。

最後に、コースに参加してくださった生徒の皆さん、引率の先生、1日ありがとうございました!!
前回の昆虫編に引き続き、3〜4月、キュリオス沖縄で実施している「やんばる」「沖縄南部の森」トレッキングツアーで見られた小動物を、一挙にまとめて紹介してみたいと思います。
両生類・爬虫類は、やはり暖かくなってからが本番。とはいえ、なかには逆に冬〜春にかけてしか見られないものもあります。

オキナワイシカワガエルOdorrana ishikawae
緑と紫がかった茶の斑模様が大変美しい大型のカエル。一見派手ですが、コケやコケ混じりの土の上にいると信じられないくらい目立ちません。
沖縄県の天然記念物、および国内希少動植物種に指定されています。
ナイトツアーで移動中の個体に出会えれば超ラッキーですが、繁殖シーズンならば声だけなら聞くことができます。ちなみに今季は、ガイドが気づくより先にお客さんが発見してくれました(汗)
※申し訳ありませんが、安全性と保護の両観点から、繁殖地へのご案内はいたしかねます。
見られたツアー
▶やんばるナイトトレッキング!

リュウキュウアカガエルRana ulma
体色は明るいレンガ色〜灰褐色まで、かなり幅がありますが、いずれもじっとしていると落ち葉によく紛れます。
じっとしていると大変見つけにくいのですが、よく跳ねるので着地点を見失わなければ見つけることができます。
2011年にやっと新種記載され学名がついたカエルです。やんばるの固有種で、ニホンアカガエルなどが人里近くの雑木林などに比べると、やや自然度の高い環境を好むようです。
見られたツアー
▶やんばるナイトトレッキング!

リュウキュウカジカガエルBuergeria japonica
沖縄・奄美・トカラとその周辺離島の固有種ですが、山の上から海岸までどこでも見られます。
塩水にかなり強いと考えられ、流木にしがみついてたびたび海を渡ったのではないか、ということが最近の遺伝子を使った研究から示唆されています。
学名がjaponicaとなっていることから以前「ニホンカジカガエル」と呼ばれていましたが、「カジカガエル」とまぎらわしい、奄美群島・トカラ列島・沖縄諸島にしか分布しない、などの理由から「リュウキュウカジカガエル」と呼ばれるようになりました。
見られたツアー
▶やんばるナイトトレッキング!
▶やんばる山コース、ハカセと行くやんばる自然観察トレッキング

ヒメアマガエルMicrohyla okinavensis
日本最小のカエル。と言っても極小というわけではなく、見ても「えっ、そんなに小さいかな…」という感想を漏らす方が多いです(笑)
名に反してアマガエルとはかなり縁の遠いカエルで、オタマジャクシはまるでナマズの稚魚のような形をしています。
小さい体ですが、鳴き声はけっこうけたたましく、某大学の構内では暖かい季節に雨が降ると、あちこちからヒメアマガエルの声が聞こえてきます。
見られたツアー
▶やんばるナイトトレッキング!

シリケンイモリCynops ensicauda
奄美群島・沖縄諸島の固有種のイモリ。本州、四国、九州とその周辺離島に分布するアカハライモリによく似ていますが、背中からしっぽにかけてハッキリした筋が入るのが特徴です。
基本的に流れのない水場が好きなようですが、雨の後など湿度の高い日は、昼間から水場からかなり離れて出歩いていることもあり、昼間のトレッキングツアーでも見かけます。
イモリなので両生類で、卵からかえった幼生はオタマジャクシのような形をしています。
見られたツアー
▶やんばる山コース、ハカセと行くやんばる自然観察トレッキング
▶やんばる森コース、ハカセと行くやんばる自然観察ウォーキング
▶がじゅまるの森コース、ハカセと行く南部の自然観察ウォーキング
▶やんばるナイトトレッキング!

イボイモリEchinotriton andersoni
まるでゴジラのような風貌を持ったイモリの仲間。英語でもCrocodile newt(ワニイモリ)といいます。
かなり自然度の高い地域に限って生息しています。イモリの仲間ですが、水辺からかなり離れた(でも湿度の高い)森の中で見られます。動きは鈍く、じっと動かず天敵をやりすごすタイプです。
奄美群島と沖縄諸島にのみ生息する固有種で、沖縄県・鹿児島県の天然記念物、および国内希少動植物種に指定されています。こちらは見られたらかなりラッキー。
季節的には冬〜梅雨くらいまでで、夏場見かけることはほとんどありません。
見られたツアー
▶やんばるナイトトレッキング!

クロイワトカゲモドキGoniurosaurus kuroiwae kuroiwae
トカゲよりは、どちらかというとヤモリに近い爬虫類。ただ、足は壁にくっつけるような構造にはなっておらず、夜間地上を歩き回ります。暖かい季節に多く見られます。
沖縄の各離島に少しずつ模様の違う亜種が住んでいて、そのどれもが島の固有亜種です。
このうち沖縄本島のものがクロイワトカゲモドキですが、沖縄本島の南部〜中部の個体は伊江島のマダラトカゲモドキと近いと言われており、やんばるに生息するものとは今後、別亜種とされる可能性が高いです。
沖縄県・鹿児島県の天然記念物、および国内希少動植物種に指定されています。
見られたツアー
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アオカナヘビTakydromus smaragdinus
草によくまぎれる緑色のカナヘビの仲間。全身緑なのは♀だけで、♂は背中の部分が緑〜茶色のグラデーションになっているものが多いです。
森の中よりも、開けた草原などで見かけます。ただ住宅街の草むらなどでは見ず、すぐそばに自然の森や林が残っているような場所に多いようです。
「ジューミー」をはじめとして非常に多くの地方名があります。沖縄県民の「ソウルアニマル」らしく、このトカゲの写真などを展示していると、年配の方々をはじめとして「なつかしい」「昔はどこにでもいたのにねぇ…」と異常に盛り上がります(笑)
見られたツアー
▶やんばる山コース、ハカセと行くやんばる自然観察トレッキング

オキナワトカゲPlestiodon marginatus(幼体)
大人になると全身茶色っぽいトカゲになってしまいますが、幼体は黒い体にクリーム色の筋が入り、尾が青くてとてもきれいです。
ニホントカゲ、ヒガシニホントカゲの幼体も似たような色彩ですが、オキナワトカゲはもう少し大きくなるまでこの色彩を保っているようです。
とくに午前中、体温を上げるために日当たりの良い山道や林道に出てきていますが、警戒心が強く、かなり離れたところからでないと観察できません。
この写真からでは分かりませんが、オキナワトカゲを観察中。この時はバッタの仲間を捕まえて食べたりなど、かなり色々な行動を見せてくれました。
見られたツアー
▶やんばる山コース、ハカセと行くやんばる自然観察トレッキング

オキナワヒメトカゲAteuchosaurus okinavensis
ヘリグロヒメトカゲAteuchosaurus pellopleurus
たいへん足の短いトカゲ。体は全身茶色の上、落ち葉の下を電光石火のスピードで走るので、捕まえにくいトカゲのひとつです。
口はかなり小さく、小さな昆虫、特にシロアリなどを好んで食べます。
※本種はMakino et al. (2023) により分類学的再検討が行われ、沖縄諸島の個体群はオキナワヒメトカゲとして新たに記載されました。また、奄美群島以北に生息する個体群についてはそのままヘリグロヒメトカゲA. pellopleurusでしたが、新たにアマミヒメトカゲという標準和名が日本爬虫両棲類学会より提唱されています(和名が変更されただけで別種にはなったわけではありません)。
一度、落ち着くと手の上でも大人しくしてくれます。
見られたツアー
▶やんばる山コース、ハカセと行くやんばる自然観察トレッキング
ガラスヒバァAmphiesma pryeri
目が大きく、たいへん愛らしいヘビ。カエルが好物で、雨や雨上がりの日によく見られます。
以前は無毒とされていましたが、毒を持つことが分かっています。ただし構造的に毒が入りにくいらしく、捕まえるとよく咬んでくるヘビですが、咬まれて毒がまわったという例はいまだにありません。
いずれにしても、少し離れてじっくり観察するのが良いでしょう。
夜の方がよく見られますが、この春は昼間に山の中で何匹も出くわすという日もありました。
ヒメハブOvophis okinavensis
こちらは正真正銘有毒ヘビです。ハブ(ホンハブ)と違って動きが鈍くて攻撃性は低く、また毒量も少ないのですが、離れて観察するに越したことはありません。
落ち葉に紛れる色彩の上、動きが鈍いことがアダになって近付くまで気づけないことが多く、注意が必要です。
カエルをとくに好み、沢や沼地のそばでよく見られます。この春、雨の晩に集落の中を通ったとき、ふと川をのぞき込むと、浅いコンクリの川底にすごい数並んでいて笑ってしまいました。
最初にも書きましたが、やはり両生類・爬虫類は暖かくなる5月ごろからが本番です。
ただ、同じ気温でも「暖かい季節にたまたま冷え込んだ日」より「寒い季節にたまたま暖かくなった日」の方が圧倒的に多くの生き物が見られる傾向にあります。
また冷え込んだ場合、気温が下がった当日は生き物が少なく、冷え込みが数日間続くとまた出て来る傾向にあります。

旅行で来られる方のほとんどにとっては、天気は良いほうがいいに決まっていますが、生き物は雨降りや雨上がりに多く見られます。
特に爬虫類・両生類は出たとこ勝負で、何が見れるかは「その時のお楽しみ」ですが、一応、季節ごとにこんな生き物が見られますよ、という目安として、2018年3−4月にツアー中に出会った生き物をまとめてみました。
写真はツアーコースにおいてツアー中、もしくはツアー前後に弊社スタッフの宮崎が撮影したものです。
(一部、見られたけれど写真に収められなかったものに関しては、以前撮影したものを使いまわしています。)
…と、こんな感じでひたすら生き物を探したり観察したり、生態系や環境について学んだりするツアーを行っております。
よろしければ公式ページ、SNSも覗いていってくださいね!
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県内誌や各メディアで触れられているとおり、ユネスコの諮問機関であるIUCN(国際自然保護連合)が「奄美群島、やんばる、西表島地域の世界自然遺産への登録」を延期するよう勧告を出しました。
これを受けて、2018年中の同地域の世界自然遺産登録実現は、少なくと見積もって2-3年延期される見込みが濃厚となりました。
この件について、われわれキュリオス沖縄としての思い、また「なぜ延期されたのか」「そもそも世界自然遺産とは」という観点から整理し、少し書いてみたいと思います。
沖縄の自然を活用したツアー、それも「ツアーの中で生物を観察したり科学したり、生態系について学んだりすること」をメインのコンテンツとして据えている私たちキュリオス沖縄にとって、シンプルに考えれば、世界自然遺産登録は歓迎したい動きです。
また、沖縄の自然の社会的な価値向上に少しでも貢献していきたいと考え、2016年には自然遺産登録に関して、県内での周知を目指したツアーなどの形で協力させていただいた私たちにとっても、悔しいという思いもあります。
にもかかわらず、登録が延期となる(可能性が高い)ことにほっと胸を撫で下ろしている面がある…というのも私たちの正直なところです。その辺をすこし掘り下げてお話したいと思います。
候補地としての推薦の段階で、各方面から登録によるリスクを憂慮する声も聞かれましたが、これは私たちも例外ではありません。
それは、延期勧告の理由にも「持続可能性に重大な懸念」という指摘がありましたが、実際にこのまま世界自然遺産登録されて観光地として人気が高まっていったときに、フィールド・生態系を十分に保全しつつ利用するだけの素地・体制が当地で出来上がるには、まだまだかなり時間が必要だと感じているからです。
自然を観光資源として大きく売り出すことを考えた場合、まず「その地域の自然がどのようなものか」ということの学術的(自然科学、人文科学、経済学的)な把握に始まり、どんなアクティビティがどのくらい環境に負荷をかけるのか、その地域のフィールドのキャパシティがどのくらいで、どこまでの負荷なら許容できるのか、なるべく負荷をかけず、かつ有効に活用にするためには現実的にどうすれば良いか、などを検討する必要があります。
そしてそのためには「地域の自然を劣化させず、次世代にわたって持続させる」という共通の前提のもと、地域、観光事業者、研究者、愛好家、その他の有識者が一体となって意見を交わしつつ、検討を重ねていく、というのが最も良い形だと考えています。
地域の発展にどうつなげるのか、は必ず検討すべきことではありますが、それも「持続的なもの」でなくては意味がありません。また、その持続可能性が「イメージだけ・感情論に偏ったもの」ではなく実効性のあるものにするためには、学術・サイエンスの視点が必要不可欠です。
このような一筋縄ではいかない取り組みは、観光客が激増して「祭り状態」になってから行ったのでは文字通り「後の祭り」です。オーバーユースでフィールドが荒れ果てれば、世界自然遺産の指定解除もあり得ます。そして指定解除よりよっぽど深刻な問題として、一度荒れ果てたフィールドは簡単には元には戻りません。
そうならないためには、「何のために世界自然遺産の指定を目指すのか」「指定が本当にベストなゴールなのか」というところにさかのぼって、今ひとたび再検討する必要があると私たちは思っています。
今回の勧告は、沖縄の観光が抱える問題を明確化し、自然利用に関する課題について、から各方面が共通認識を持つ良いきっかけになりうる考えています。我々をふくめ、沖縄の自然に関わる人々が今後どのように協力してこの課題の解決に取り組んでいくのかが問われています。
正直なところ、私たちはネイチャーツアー事業を「商機だから」というモチベーションで考えたことは一度もありません。
そもそも私たちは、大学院で沖縄の自然を対象とした研究に携わってきた人間でした。

ここ10年でも、在学中から通ってきた沖縄のあちこちのフィールドが開発の波に飲まれ、自然や生態系のかく乱が大規模に行われ続けてゆく現場をいくつも見てきました。
観光資源として自然の重要性が叫ばれる割には、沖縄の観光業界ではあまり自然の豊かさ(景色の綺麗さだけでなく、生態系の健全さや沖縄の自然の持つ特異さ)を活かしたコンテンツは少なく、またその重要性もあまり広く認識されていないのが現状です。
このような経緯から、沖縄観光の現場に、専門の科学教育を受けた人材が入っていくことの必要性を感じ、また沖縄の自然の放つ「サイエンティフィックな、自然史的な魅力」と「それに対して興味を持つことの楽しさ」を活かしてツアーを作ろう、成功したモデルを作って沖縄の自然の価値を多くの人に認めてもらおう、という思いで、同じ大学院の仲間と開業に至りました。
私たちのネイチャーツアーは「自然や生物に興味・関心を持ってもらうこと、その興味関心に応えること」をメインテーマとしています。なぜなら、それが長い目で見れば、「世の中が自然や生物に興味を持つ方向に動くこと」になり、自然への理解と保全への啓発と保全につながると考えているからです。
なので、たとえ世界自然遺産に登録されたとしても、「世界遺産を見たくて来る」という形でお客さんが来て、単に珍しい体験ができた、という満足感を得て帰ってもらうだけでは、私たちのツアーのゴールは達成されたことになりません。
また同様に、「滅多にできない体験として、特定の有名な希少生物が見たい」というモチベーションでたくさんの観光客が押し寄せるのも、キュリオス沖縄としては本意ではありません。奥地まで行かなくとも、特定の希少な生物の生息地や繁殖地に踏み込まなくても、それよりも身近で沖縄らしい、興味深い自然のコンテンツはたくさんあります。そんな自然観察を通して自然を見る視点を提供したい、そんな思いがあります。

もし、世界遺産登録が実現したあかつきに「世界遺産だから」という物珍しさを超えて、「沖縄の自然の本来の魅力」をちゃんと伝えるような体制が整っていなければ、観光客は「世界遺産を見た」というだけの表面的な感動を得て帰り、指定された地域の自然は「世界遺産」という名のもとにただ消費され、そこに息づく生物や生態系のことは誰も顧みなくなってしまうと思うのです。
私たちは、なにもネイチャーツアーだけでなく、全ての自然を利用したアクティビティの利用者に「自然環境の価値」に対する認識を持ってほしいと考えています。カヤックでもトレッキングでもヒーリングでも、自然の中で行うなら、その背後にある自然はただの「背景」「風景」ではなく、生き物たちから構成された生態系であり、それはとても貴重なものである、と。そういう価値観を利用者が共有することは、沖縄の自然環境を持続的に自然を利用していく上ではとても重要なのではないかと思っています。
というわけで、私たちキュリオス沖縄は世界自然遺産登録のいかんに関わらず、沖縄の自然の魅力とその価値を伝えてゆく事業を進めていきます。
そもそも「世界自然遺産」とはどのような制度なのでしょう?今後のために、少しのその辺りの情報を調べなおしてまとめてみました。
世界自然遺産は、ユネスコによって指定される「世界遺産」の一つです。世界遺産は、1972年の国際連合教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」にもとづいて登録される「文化財、景観、自然など、人類が共有すべき顕著な普遍的価値を持つ物件(不動産)」のことです。
「戦乱や開発などから史跡などの文化遺産を守ろう」という動きやは20世紀初頭からあったようで、また一方で1948年に発足した国際自然保護連合(IUCN)によって「自然遺産保護のための国際的な取り決めを作ろう」という動きが進められており、ユネスコがそれらの流れを一本化してでき上がったのが「世界遺産」の制度です。
ざっくり言うと、「人類共通の財産と言える自然や建造物を守り、次世代に渡って伝え、多くの人で価値を共有できるようにしよう」というような制度です。世界遺産について詳しくは、Wikipediaの「世界遺産」の項目に非常によくまとまっているのでご参照ください。
世界遺産は、「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分けられます。
「世界遺産」のうち、自然にまつわる重要性に基いて指定された世界遺産のことを「世界自然遺産」と呼びます。
重要性を決める基準は「ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域」「地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの」「陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの」「生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの」の4つです。
世界自然遺産登録のための要件としては、
に加えて、
という要件が挙げられています(参照:環境省のページ)。
日本では現在までに「屋久島」「白神山地」「知床」「小笠原諸島」の4地域が、世界自然遺産に指定されています。
今回、国が登録を目指してきた「奄美・琉球」とは、自然の固有性・希少性という視点から見るとどのような地域なのでしょうか。
奄美〜沖縄本島、八重山諸島を含む南西諸島は、氷期―間氷期の繰り返される地史の上で中国大陸とつながったり離れたりを繰り返してきた島々です。
左上から順に、「1500万年前」「150万年前」「100万年前」「10-2万年前」の陸の様子。濃い緑が現在の海岸線、薄い緑が推定上の当時の海岸線(引用:沖縄県のHP「「琉球諸島」の自然特性」より)
そのため、陸続きの時期に大陸から渡ってきた生物が島々に取り残され、島ごとに進化した結果、世界でもその場所にしかいない固有種の生物が多く生息する地域となり、また固有の生態系が築かれました。




さらに、奄美〜やんばるの森は北緯27-28°に位置していますが、この「緯度27°」の地域は、温帯というには高温で、かつ熱帯には入り切らない「亜熱帯」という気候帯に属します。
地球儀で見ると分かりやすいですが、この気候帯に属する地域はエジプト、インド、メキシコなど乾燥地帯がほとんどで、奄美ややんばるなどのように湿潤な照葉樹林が広がっているところは世界的に見て非常に珍しいのです(参照:沖縄市教員用資料:琉球列島と同緯度にある国や地域)。

これらの固有の生き物が生息すること、またその多くが絶滅のおそれがあり、生物多様性を守るために重要な地域であることを鑑みて、国は去年2月、奄美大島・徳之島、やんばる(沖縄本島北部)と西表島の、合わせておよそ38000ヘクタールの地域を世界自然遺産に推薦していました。
上記の「世界自然遺産登録の基準」のうち、「生態系」「生物多様性」の2つの項目で登録を目指してきましたが、このうち「生態系」の項目では、候補地のエリアの多くが道路や施設によって細かく分断され「飛び地」になっていること、また指定されるエリアの周辺に「緩衝帯」となりうるエリアがないことから「生態系の持続可能性に重大な懸念がある」とされ、基準に不適格とされたようです。
もう一つの「生物多様性」については、「絶滅危惧種や固有種の多さ」が評価されたものの、生物多様性上非常に重要と考えられる「アメリカ軍から日本に返還済みの北部訓練場の跡地」が今回の候補地に含まれておらず、「このエリアを国定公園に編入し、候補地として統合することを検討すべきこと」などが指摘されました。
正式な勧告文を読めないので断定的なことは言えないのですが、いろいろな方面からの声を総合すると、どうやら今回の勧告では「自然や生態系の価値」が十分評価されなかったというよりは、「適切な保護管理が行われているかどうか、持続可能性があるかどうか」という点で基準に引っかかり、勧告を受けたものと考えられます。
勧告では「6月の世界遺産委員会で日本が説得力のある説明をすれば、まだ登録の可能性は残っている」とされています。
しかし、世界自然遺産に関する日本の有識者からは「しっかり推薦の内容を見直して再提出すべき」との声も上がっています。
今回、登録が延期されたことを通じて、沖縄の自然を観光の中でどう扱うべきなのかをすべての関係者が考える機会となり、人と自然が共に豊かでありつづける共生型社会が実現することを強く願っています。
また、キュリオス沖縄はそのための取り組みを多様な事業者と連携を図りながら今後も推進して参ります。
よろしければ公式ページ、SNSも覗いていってくださいね。
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今回は、3〜4月、キュリオス沖縄で実施している「やんばる」「沖縄南部の森」トレッキングツアーで見られた昆虫・ その他節足動物(クモなど)を一挙にまとめて紹介してみたいと思います。
キュリオス沖縄のツアーの雰囲気を、バーチャルに楽しむ体験としてもどうぞ。
3・4月、沖縄で「うりずん」と呼ばれる季節は、多くの昆虫も活動を始める時期です。3月、まず多くの植物が新芽を出したり花を咲かせたりし始め、そして4月くらいに初夏の陽気と言える日が多くなってから、昆虫の活動も本格的になってきます。
昆虫は、ほぼ年がら年中見られる種類もいますが、時期になるとたくさんいるのに、時期を外すとほとんど見られない、というものも多いです。

ナナホシキンカメムシCalliphara exellens
「日本一美しいカメムシ」「空飛ぶ宝石」などの呼び声も高いカメムシ。周年見られますが、冬場〜春は葉の裏に集団で固まっているのも見かけます。
見かける頻度は高く季節もあまり問わないのですが、「是非見たい」というお客様がいらっしゃった時に限ってなかなか見つからず、根性で探し出したときの写真が上の2枚 (笑)
数十匹単位で葉裏に群れていることもあります。
見られたツアー
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アカホシカメムシDysdercus cingulatus
時期になるといつ行っても見るカメムシ。真冬になるとあまり見ない気がします。あと盛夏にも少なかったような。頭を下にして見ると人面に見えるところがチャーミング。
サキシマフヨウやハイビスカス、オオハマボウなどフヨウ科の植物に来ます。よく種の汁を口にぶら下げて、ちゅうちゅう吸いながら歩いています。
写真は交尾中の♂♀ですが、このような体勢だと常に♀の進行方向に向かって歩いて行きます。体が大きいので必然的にそうなるのでしょう。

見られたツアー
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オキナワモリバッタTraulia ornata okinawaensis
写真はまだ幼虫ですが、成虫になっても翅が伸びず、飛ぶ(飛翔する)ことができません。その代わり、太めの後ろ足で凄まじいジャンプ力を発揮します。思わず顔に向かって飛んできてのけぞってしまうことも。
開けた草むらではなく、森の中やその周辺の下草で見られます。
見られたツアー
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オキナワヒラタヒシバッタAustrohancockia okinawaensis
まるで古代兵器のようなゴツゴツした質感の、でも大変小さなバッタ。都市部の芝生などでも普通に見られる「ヒシバッタ」の仲間です。
木の幹などに見られます。昼間あまり注意したことはないですが、夜他の生き物を照らして樹幹を探すと見つかります。
見られたツアー
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オキナワヘリグロツユムシ(幼虫)Psyrana ryukyuensis
3〜4月は、まだ翅の短い幼虫が見られます。たいてい葉の上にじっと静止しています。
ツユムシはキリギリスの仲間でも草食性が強いと考えられている昆虫です。

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ハネナシコロギスNippancistroger testaceus
肉食性のキリギリスの仲間(キリギリス下目)。前脚と中脚がトゲトゲですが、これは獲物を抱え込んでホールドするためです。昼間は葉を丸めた巣の中に潜み、夜になると這い出してきて狩りをします。
暖かい季節に夜に森の中を歩くと、葉の上で獲物を待ち構えているのを見ることができます。
見られたツアー
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オキナワコマダラウマNeotachycines kobayashii
カマドウマの仲間。林の地面付近にいます。かなり派手に跳躍します。
よく跳ねるためか嫌われることが多いカマドウマの仲間ですが、キリギリスのように人間に咬み付いたりもしないし、基本的に人間には無害な生き物です。よく跳びますが。
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オキナワナナフシEntoria okinawaensis
ご存知、「枝に擬態してじっと動かない」ことに生存戦略のすべてを賭けたと思われる昆虫。
「ななふし」はもともと枝のことで、枝そっくりの昆虫という意味の「ナナフシモドキ」という名前がついたのが、省略されて「ナナフシ」とよばれるようになりました。

春〜初夏に見られるのはまだ小型の個体ばかりで、成虫は夏〜秋頃に見られます。
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ルリタテハ(南西諸島亜種)Kaniska canace ishima
本州でも、成虫のまま越冬し「春先、まっさきに舞う蝶」として有名なルリタテハ。深い焦げ茶に空色、というとてもお洒落な色彩のタテハチョウです。ルリタテハ属は南西諸島亜種と本土亜種のみ(1属1種2亜種)から成ります。
沖縄では暖かい日は真冬でも飛びます。沖縄本島のものは「南西諸島亜種」として区別されます。
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イシガケチョウCyrestis thyodamas
石のような模様が美しいタテハチョウの仲間。止まるとき翅を開く種類が多いタテハチョウの仲間でも、必ずと言っていいほどいつも翅を開きます。
ガジュマルやハマイヌビワなど、沖縄の森に多いイチヂク属の植物が幼虫の食草なので、沖縄本島のどこでも見られます。季節も特に問いませんが、暖かい季節の方がよく見かけます。
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コノハチョウKallima inachus
裏面は枯れ葉のような色彩ですが、表面は目の覚めるような柿色と青の金属光沢をしたチョウ。ただ、長生きするようで、翅がスレて(鱗粉を失って)ほとんど光沢がなくなってしまったものも多く見られます。
幼虫の食草はオキナワスズムシソウという植物で、群生している場所には比較的多く見られます。県の天然記念物。
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リュウキュウヒメジャノメMycalesis madjicosa
地味系のチョウですが、よく見ると蛇の目模様(眼状斑といいます)がとてもバランスよく散っていて美しいチョウです。野原というよりは、林や森の中の少し薄暗いところとその周辺で見られます。
止まったまま動かないことが多く、よく観察させてくれるチョウです。
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アサギマダラParantica sita
食草とするガガイモ科の植物の毒を体内にためこむ毒蝶です。3月の暖かい日くらいからよく見られるようになります。
渡りをするチョウとしても有名で、本州と南西諸島の間を行き来する個体も多く、1頭のチョウが1500kmも移動した例も知られています。

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オオゴマダラIdea leuconoe
南西諸島から南に分布する大型のゴマダラチョウ。あまり羽ばたかず、滑空するように優雅に飛びます。
蛹が黄金色をしていることでも知られています。金色というと目立ちそうですが、自然界では周囲の光を反射してうまく溶け込み、なかなか見つかりません。
幼虫の食草がホウライカガミという海岸近くに多いつる性の植物なので、海岸に近い森林でよく見られます。

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シロオビアゲハPapilio polytes
沖縄本島など、南西諸島に分布するアゲハチョウ。幼虫はミカン科の植物を食草とします。
日があたり、蜜のよく出る花がたくさんある所でよく見られます。
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ナガサキアゲハPapilio memnon
多くのアゲハチョウ属(Papilio)にある尾(尾状突起)がないのが特徴。日本のアゲハチョウ属の中では最大級の種類です。写真の個体は♀で、♂はクロアゲハに似てほぼ黒一色の翅をしています。
よく山道で出会いますが、飛翔が力強くあっという間に飛び去ってしまい、花に来た個体以外は観察するのが困難です。
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アオスジアゲハGraphium sarpedon
ツアーで大変人気のあるチョウですが、実は東京にいっぱいいます。秋葉原など、クスノキの巨木が多い都市部なんかだと特によく見られます。
幼虫はクスノキなどの葉を食べますが、沖縄にはクスノキは少ないので、代わりに同じクスノキ科のヤブニッケイによくついています。
飛翔が速く、花に来てもホバリングしながら吸蜜するのでなかなか撮れません。ということで夜寝ているところの写真。
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ジャコウアゲハAtrophaneura alcinous
幼虫時代に食草としていたウマノスズクサの仲間の毒を体内にため込む毒蝶。黒っぽいアゲハチョウ(クロアゲハ、シロオビアゲハなど)にはいろいろな種類がありますが、このジャコウアゲハへの擬態なのではないかとも考えられています。
食草となる植物の多い、ある程度湿度のある森に多く見られます。
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クロセセリNotocrypta curvifascia
南方系のセセリチョウ。素早く飛翔します。
幼虫の食草はゲットウなどショウガ科の植物。暖かい時期はずっと見られます。
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オオトモエErebus ephesperis
とても美しい大型のヤガの仲間。とは言え、突然持っているライトに飛んでこられると慣れない方はびっくりするようです。
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オキナワナガハナアブMilesia elegans
ハチにとてもよく擬態したアブ。写真で見るとハチでないことはすぐに分かりますが、飛び方や羽音をよく真似ています。
初夏〜夏に山の山頂や尾根などで見られます。

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オオシマカクムネベニボタルLyponia oshimana
3月末から5月初旬ごろに限って見られます。樹や下草の葉の上などに見られる、前翅が美しいえんじ色をした、光らないホタルの仲間。
いる時期にはたくさん見られますが、時期を外すと全く見られないものの一つ。成虫はよく花粉や蜜を求めて花に来ます。
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オキナワトラフハナムグリParatrichius duplicatus okinawanus
これも4〜5月頃に限って見られる甲虫。この時期の沖縄の甲虫としては(ごく一部で)アイドル的な存在。
花に来ることもありますが、樹や草の葉の上にとまっていることが多いです。民芸品のような味わい深い色使いと模様です。
こいつはもうちょっといい写真リベンジしたいですね。
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オキナワイチモンジハムシMorphosphaera coerulea
こちらは季節を問わず見られる普通種ですが、前翅が深い青緑の光沢を帯びていてなかなか綺麗です。
ガジュマル、ハマイヌビワなどイチヂク属の葉を食べます。ときに大発生します。
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アマミアオハムシダマシArthromacra amamiana
「ゴミムシダマシ科」という、大変種数の多い甲虫の仲間です。
緑の金属光沢がとても綺麗ですが、これも春〜初夏の一時的に見られるものだと思われます。

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リュウキュウクチキゴキブリSalganea taiwanensis ryukyuanus
苦手な方はごめんなさい。素晴らしくボリューム感のある、沖縄固有亜種のゴキブリです。
人家に来るようなことはなくて、その名の通り朽木に住んでいます。
ツアーでは持続的な利用を考え、基本的に朽木を掘ったりすることはしませんが、たまたま皮をちょっとめくったらいました。もちろん、絶対見たくないといお客さんの時はわざわざ探しませんのでご安心を。
苦手な方はごめんなさい(2度目)。でもまぁ、同じ地球の住人ですし…
通年見られるものが多いですが、オオムカデの仲間などはやはり暖かくなる5月以降に多く見られます。

ギンボシザトウムシPseudogagrella amamiana
長い脚を8本もつザトウムシの仲間。どうも一年生のようで、冬場は一時的に見なくなり、春先は幼体をよく見かけ、4月ごろから成体を見かけるようになります。
背中に美しい緑色の金属光沢があります。
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アマミオオヒラタザトウムシLeiobunum maximum distinctum
体の中央の部分は1cmを超える大型のザトウムシ。春先から夏前ころまで見られます。なぜか夏以降あまり見かけた記憶がありません。
夜行性で、夜に森の中を歩き回って獲物を探しています。
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オオアカザトウムシEpedanellus tuberculatus
まさにモンスターというべき外見(ただし小さい)をしたザトウムシ。夜行性で夜に徘徊していますが、昼間でも隠れている個体が見つかることもあります。
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オキナワカワリアシダカグモPseudopoda spirembolus
夜行性で、夜になると葉の上に出てきて獲物を待ちかえまえています。腹部の端に白い線状の模様があって、クモの頭を上にしてみると「微笑んだ口」のように見えるのが特徴。
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リュウキュウコアシダガグモSinopoda okinawana
こちらも夜行性で、夜になると葉の上で獲物を待ちかえまえています。
「アシダカグモ」は納屋などに住みつきゴキブリやカマドウマなどを捕食しますが、リュウキュウコアシダカグモやオキナワカワリアシダカグモは人家に侵入しません。
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ホルストアマビコヤスデRiukiaria holstii
かなり大型のヤスデ。ヤスデの仲間も嫌われがちですが、落ち葉などを食べる大人しい生き物です。
よく見ると翡翠色できれいです。体の節から脚が片側2本ずつ、計4本出ているのがヤスデの仲間の特徴です。
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クロオキナワアマビコヤスデRiukiaria falcifera
ホルストアマビコヤスデよりさらに大型になり、色も派手です。
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昆虫に関しては、例年よく見られるものは今年も出ている感じでした。ただし、とくに昆虫類はツアーで使っているルートで年によって発生したりしなかったり、チョウの仲間はその時たまたま飛んで来るか来ないか、などによって見られるか、見られないかが左右されます。

何が見れるかは「その時のお楽しみ」ですが、一応、季節ごとにこんな生き物が見られますよ、という目安として、2018年3−4月にツアー中に出会った生き物をまとめてみました。
写真はツアーコースにおいてツアー中、もしくはツアー前後に弊社スタッフの宮崎が撮影したものです。
(一部、見られたけれど写真に収められなかったものに関しては、以前撮影したものを使いまわしています。見られたけれど写真を撮っていないものや、使える写真がないものは掲載していません)
…と、こんな感じでひたすら生き物を探したり観察したり、生態系や環境について学んだりするツアーを行っております。
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